戦後初の自衛隊の航空学生制度、とりわけ航空自衛隊の航空学生の状況については、かって籍を置いた第1期操縦学生出身者としては、いつの時代も気にかかるものである。老兵となっても、毎年4月の浜松基地航学会懇親会にもできる限り参加している。
平成29年版の防衛白書によると、本年4月に入隊をした平成28年度航空自衛隊第73期航空学生は応募者数2,833名(うち女子456名)に対して採用者数66名(うち女子6名)で、競争率は42.9(女子46.8)倍と公表されている。
創設期の第1期操縦学生の入隊207名・34倍と比べても大変な競争であることを知ることができる。また、その他の各種採用試験とも比較するとその厳しさが理解できる。
1.平成23年度~28年度の航空自衛隊航空学生の応募及び採用状況の推移
平成23年度~28年度の航空自衛隊航空学生の応募及び採用の推移を各年の防衛白書より抜粋整理したものである。
年度(期) |
応募者数 |
採用者数 |
競争倍率 |
23年度(68期) |
2,823(197) |
39(1) |
72.4(197.0) |
24年度(69期) |
3,062(182) |
49(2) |
62.5(91.0) |
25年度(70期) |
3,114(217) |
45 |
69.2 |
26年度(71期) |
2,908(233) |
50(4) |
58.2(58.3) |
27年度(72期) |
2,820(255) |
52(1) |
54.2(255.0) |
28年度(73期) |
2,833(281) |
66(6) |
42.9(46.8) |
( )は女子で内数
|
2.平成28年度自衛官などの応募及び採用状況
29年版防衛白書 出典
《 29年版防衛白書資料69 出典 》
3.航空自衛隊第73期航空学生の入隊式