がんとの闘い(57) がんの標準治療と代替医療

1.がんの告知と 対処の決心

 平成24年9月突然1日だけの血尿に驚き、結石の疑いで近くのかかりつけで治療を受けるも早い段階で総合病院を紹介され、受診した日に、諸検査の結果、がんの疑いが高いことを告げられた。冷静に淡々と受け入れ、病院医師のがんへの対処についての説明をよく聞き躊躇することなく、即座に精密検査を受けることを決心した。

 同年12月入院検査の結果、左腎盂がんと診断され「左腎尿管全摘除術」を受けることを 決心し、平成25年3月施術した。その後、膀胱内にがん再発が認められたが、再発転移はありうると考えていたので、特別のショックもなく受け入れて、平成25年10月「膀胱腫瘍手術(経尿道的手術)」受けた。

 当時、75歳を過ぎており、自分ががんになるなど思った事もなかったが、死生観は自分なりに持っていたので動揺することはなかった。

2.がんと治療法に関する学習・理解と対応 

 がんに関しては一般的な知識しかなく、特別な関心もなかった。告知を受けてから書物等を読んで学習した。特にがんの治療法について様々な資料があったが、当時医学界で認められているオ―ソドックスな標準治療を信頼することにした。

 当時から代替治療がいろいろと言われていたが、まったく関心がなく眼中になかった。治療の過程で、再発ということはあったが、治療法に関しては基本路線の考え方にぶれることなく、主治医の治療方針に同意した。その後の経過は順調で代替治療を全く考えたこともなかった。

3.関心の高い代替療法

❶ 代替医療

 代替医療というのは、現代の西洋医学以外の医学や医療の総称と言われている。ネット等で調べてみると、「東洋医学(漢方、鍼灸、気功など)全般、食養生、アーユルビューダ、ホメオパシーアロマテラピー、カイロプラティック、波動医学、色彩療法、各種サプリメント、呼吸法、太極拳などの他、医療・療法としてはまだ認知されていない様々な療法」があるようだ。

 がん患者にとっては、何とかして治りたいとの思いからあらゆる治療法を試みる心境はよく理解できる。要はがん患者自身がどのようにがん対処を考え、受け入入れるかにかかっている。 

❷ 米エ-ル大学の代替医療に関する研究結果

 がん患者の就労や治療に関する医療情報については、がんに関わって以後、関心をもって新聞等を読んでいる。最近は代替医療についての話題が注目を引いた。

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《 平成29年9月20日産経新聞記事 出典 》