がんとの闘い(56) 膀胱がん再発・転移に関わる定期検査・所感と国立がんセンタ-のがんに関する推計と予測

1.がん発病と治療の経過  

 本日、9月20日病院において膀胱がんの定期診察を受けた。先週はCT検査、尿と血液検査、今日の膀胱鏡によっても再発、転移がないとの診断結果であった。 

 膀胱がんの経過を見ると、次の通りであるが、日常的には普通の生活を継続しており、膀胱鏡等による検査によって注意深く経過観察を受けている。

❶  平成24年9月突然1日だけの血尿に驚き、結石の疑いで近くのかかりつけで治療を受けるも早い段階で総合病院を紹介され、同年12月入院検査の結果、左腎盂がんと診断された。平成25年3月「左腎尿管全摘除術」を受けたが、その後、膀胱内にがん再発が認められた。

❷  平成25年10月「膀胱腫瘍手術(経尿道的手術)」受けた。

❸ 平成26年3月第1回目の膀胱鏡検査等で異常なしが認められた。

❹ 膀胱がんの再発予防のため、「 BCG膀胱内注入療法」を受けることにし、26年5月~6月にかけて6回、1週間ごと膀胱内にBCGを注入した。

❺ 平成26年7月第2回目の膀胱鏡検査等を行い再発・転移など異常がないことが認められた。 

❻ 平成26年10月第3回目、27年2月第4回目、27年8月第5回目、28年3月第6回目、28年8月第7回目、29年3月第8回目

❼ 今回29年9月第9回目の尿・血液検査・CT及び膀胱鏡検査が行われた。

❽ 次回の第10回目は30年3月が予定されている。

2.所感

❶ がんの潮目が変わる転換点

    人生において、大きなサイクルの中で転換期というものがある如く、病気についても潮目が変わる転換点があるように感じている。この転換点が、膀胱がんの再発予防のため、26年5月~6月にかけて6回、1週間ごと膀胱内にBCGを注入した、「 BCG膀胱内注入療法」を終えた時点のように認識している。

 「 BCG膀胱内注入療法」後、6か月ごとの定期検査による再発・転移なしの診断結果を受けるたびに一抹の不安が少しづつ消えて、心身ともに普通の生活を維持している。

 こうした点からがんから離脱する大きな転換点であったように思う。82歳となり今や両親の寿命を越えることになる。がんを2回経験して、「生かされた命」であることを痛いほど感じて心に銘しているから大事にしたいと思っている。その上、人並み以上に元気で身体を動かし活動できることに感謝している。 

 ❷ 定期検査と診断

 がんの再発・転移に絶対という言葉は通用しないであろう。人生そのものが明日の運命が分からないのと同様である。明日を信じて力強く生きていくのみである。

 この心身の裏付けとなるものが定期検査と診断というものである。諸検査を受けて医学的な裏付けを得ることは活動の大きなエネルギ-となるものである。

❸ 積極的な生き方

 今朝も病院に行くまで、普段通り定例のグラウンドゴルフに参加した。途中区切りのよいところで抜けて出かけた。定例の行事は最初から休むというのではなく、病院に行く所要時間を判断して、通常通りやれることはやり遂げることにした。

 今日は病院に行くからと理屈をつけて休み出すと消極的となっていくものだ。何事においてもマイナス思考や言い訳にしないで、プラス思考で積極的に物事をとらえて暮らした方が楽しいと思っている。生かされた命ある限り、自分の人生観を貫き通したい。

.   国立がんセンタ-のがんに関する推計と今後の予測

 今朝の各新聞には、国立がんセンタ-が19日発表した平成25年に新たにがんと診断された患者の推計値、29年に新たにがんと診断される患者の予測推計などが報道された。

❶ がんは高齢になるとかかりやすく、高齢化に伴い患者数が増えること

❷ 2人に1人が一生のうちにがんと診断され、男性は4人に1人が、女性は6人に1人ががんで死亡する計算となることなど注目すべき内容であった。

 国立がんセンタ-のホ-ムペ-ジで細部を再確認してみた。

 がんへの対処というものが国民的な課題であり、他人事ではなく、自分に関わりある事柄であること、がん検診と早期医療処置の必要性を改めて示している。

《 平成29年9月20産経新聞記事 出典 》 

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《 平成29年9月20日産経新聞記事 》