神原町花の会(花美原会)の代表として、特別なことがない限り365日花畑を訪れている。10年間のの歩みの中で、花美原会の管理する「花と緑いっぱい区域」・花畑と花壇は日を追って刻々と花模様が変化していることをつぶさにこの目で確認してきた。
今日の花畑の主役となるコスモスのように、これから開花に向けて上昇志向にあるものもあれば、今や花盛りで充実感に満ちているもの、花盛りが過ぎて静かに終わりを告げようとしているものなど様々である。
花畑はまさしく人間社会と同じである。生きとし生けるものは皆同じではなかろうか。このような視点から花畑を眺めると草花に対して強い愛着と共感を覚えるものがある。あるいは自分の人生と重ね合わせているのかもしれない。
《 10年の歩みの中で、草花の営みは同じようであっても、微妙に違うものである。花盛りになればこの世の春のごとく美しさを発揮する。人生と同じである。 》