老いる雑感(26) 日本人の 平均寿命男性80.98歳・女性87.14歳

 今朝の各紙は、7月27日厚生労働省が発表した調査結果について、平成28年度の日本人の平均寿命は 男性が80.98歳(前年80.75歳)、女性が87.14歳(前年86.99歳)で、ともに過去最高を更新したことを 報じた。

 過去最高の更新は、男性が5年連続、女性が4年連続。男女差は前年より0.08歳縮まり、6.16歳になったとのことである。

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 厚生労働省は、毎年各年齢の人が平均何年生きられるかを表す「平均寿命」の見込みを計算している。私の場合は、すでに男性の平均寿命を越えている。この平均寿命で自分の寿命が延びるわけではないが、超高齢社会に入ったことを数字が如実に示している。

 今日は期せずして、航空自衛隊OB団体の「つばさ会だより」が届けられた。この中で訃報の欄があるが、17名の物故者のうち享年100歳以上が4名であった。昭和の時代の航空自衛隊において、旧軍歴を持つ歴戦の大先輩で創設期の部隊建設に貢献された方々であった。直接の上下の関係はなくてもその活躍ぶりは承知しており驚くばかりであった。

 平均寿命のニュ-スから、平均寿命が上がれば上がるほど国家・社会に及ぼす影響は、いかばかりかと自分なりに考えてみた。専門家はどのように分析するであろうか。その背景には医療の進歩発展はもとより、国民意識生活様式など暮らしぶりが大きく変わってきた。

     明るいニュースと見るのか、喜ばしい事象と受け止めるか、はたまた、右下がりのよくない兆候と受け止めるのか、政治、経済、産業、社会、文化、教育の分野ではどのような影響をおよぼすであろうか。国家としての対処施策はどのように進んでいくのであろうか。国家の安全保障・軍事の分野ではどのような影響がでてくるであろうかと、このデータを前にして暫く考えてみた。

    それにしても、人間の寿命というものは不可解なものだ。誰も自分の寿命を知ることができない。日常生活においては、全く自分の寿命など毎日考えながら暮らしているわけではない。何かのきっかけでふと思うだけのことである。

    両親の亡くなった歳を超えるようになった。自然にそうなっただけであるが、平均寿命のニュースは、寿命について改めて考える機会を与えてくれた。

    個人としては、明るく元気に豊かな毎日を過ごし、いかに若い人たちのお世話にならないで、最後の最後まで何らかの形で社会に貢献できたらありがたいと思った。