ここ数日の新聞・テレビ等メデイアを見たりして驚いたことがある。
先般、安倍内閣総理大臣(自民党総裁)が、自衛隊について、憲法第9条への明記を提言したことについて、制服のトップである河野克俊統合幕僚長が、講演会で感想を問われたことに対し、前置きを付けて「ありがたい」と述べたことについての政党・政治家リーダーと新聞各紙の反応であった。
自衛隊の憲法9条への明文化については、2017-05-09 元自衛官の時想(4) 自衛隊の憲法への明文化で既に自衛隊OBの立場からの所見を述べた。
私の 最大の関心事は、国家国民と政治が自衛隊の存在、位置付けについて、政党及び政治家リ-ダ-が、今後どのように考え、対処していこうとするのか、その具体的な政策・方針に最大の関心があった。さらには、新聞・テレビ等のメディアがどのように報じるのか動向を注目していた。
その根底にあるのは、かって35年余にわたって、自衛隊に勤務したOBの一人として、世界各国ごく当たり前の「国家の防衛と軍隊の保持」は、普通の国の姿であることを認識し、我が国が一日も早く「普通の国」になってもらいたいと切望していたからである。
自衛隊の存在を憲法に明記することに関して、河野克俊統合幕僚長の感想発言について、私の考え・見方と全く同じである社説・主張と記事のいくつかを見つけたからである。
私は、評論家ではないから、ここでどちらがどうなどと論じるつもりは毛頭ない。市井の自衛隊OBとして、私の所見と全く同じものであったので、その一つを紹介する。
多くのOB、隊友会、自衛隊家族会の会員や現職隊員の心情を的確にとらえたものであるといえるであろう。
《 平成29年5月25日、産経新聞「主張」の切り抜き》