ポピー畑もいよいよ花摘みも終期が近づいてきた。4時半に早起きをして、夜明けのポピーをレンズで覗いてみた。
開花寸前か開花した新生の花びらを包んだ殻は夜明けとともに微風が出ると自然に下へ落ちてしまう。花びらから離れずに残っている殻は、夜明け前後はかなりみられるが、時間の経過とともにあるかないかの微風が出だすと大部分は下に落ちて、ほんの僅かしか見られない。ほぼ6時過ぎには花殻は、見つけることが難しいくなってくる。
夜が明けると、ポピー畑では、 開花しようとしているもの、花殻がチョコンと花びらに載っているもの、花びらの中に落ちてしまったもの、様々な態様が見られる。
私は、花に載っている花殻を「貴婦人の帽子」と名付けてみた。
《 つぼみの時、花びらを包んでいた殻が開花直後しばらく残っているが、自然に離れていく、小さな帽子を頭にちょこんと乗せた感じに見える。大役を果たして落ちていく様に、ご苦労さんとは声をかけた。自然界に生きるポピーの神秘な生態がそこにあった。》