浜ちゃん日記  洞雲寺の文字どおりの枝垂れ櫻とあれこれ

1.洞雲寺の枝垂れ櫻

    今朝は、菩提寺の墓参りをした。浜松市西区神ケ谷町洞雲寺境内の枝垂れ櫻は、文字通りの枝垂れであった。住職からは「枝垂れ櫻」についてはお聞きしていたが、見事なものであった。柳のように高くなった幹枝から一本一本の枝が見事に人の背丈ぐらいまで垂れさがっており他で見ることができないものであった。

 すでに満開となってから数日たった。この間、数日の雨と強風があったが、それでも見事なものであった。

2.なぜ枝垂れるか    出典 「一般社団法人日本植物生理学会のホ-ムぺ-ジ」

 なぜ櫻にもやなぎのようにしだれるか。誰しも抱く疑問に対して、一般社団法人日本植物生理学会のホ-ムぺ-ジを開いていたら、専門家の立場から「みんなのひろば」の植物「ℚ&A」で分かりやすい解説がなされていた。植物ホルモンのジベレリンとかいう物質が関係して いるらしいことが理解できた。

Q しだれ桜や、しだれ梅、しだれ柳といった「枝垂れ」る植物は、なぜ枝垂れるのですか?
 A 何故しだれるのかというご質問にお答えする前に、しだれない普通のサクラなどの場合、何故しだれないかについてご説明いたします。幹を切ると年輪が見えます。年輪の中心は必ずしも中央ではありませんが、年輪はおおよそ同心円状にならんでいます。ところが、サクラなどの被子植物の枝では、年輪は同心円状に並んでおらず、年輪の幅が枝の上半分で広く、下半分で狭くなっています。枝の上半分が発達して枝を引っ張りあげているので、枝はしだれないでいられると考えられており、この上半分の部分の材を“引っ張りあて材”と呼んでいます。しだれ種の枝ではどうかと言いますと、年輪の幅に上半分と下半分で差がない、つまり、枝を引っ張りあげる“引っ張りあて材”が発達していないのです。しだれ種に植物ホルモンの1種であるジベレリンを処理すると、“引っぱりあて材”が形成され、枝はしだれなくなります。引っぱりあて材形成にジベレリンのような物質が関係して いるらしいと考えられていますが、詳しい事は分っていません。被子植物裸子植物では枝を支える仕組みが違いますが、詳しいことは、朝倉植物生理学講座(5)環境応答の中の“あて材”をご覧下さい。

JSPPサイエンスアドバイザー
 柴岡 弘郎
回答日:2007-09-13
3.写真で綴る洞雲寺の枝垂れ櫻

f:id:y_hamada:20170415071406j:plain

f:id:y_hamada:20170415071619j:plain

f:id:y_hamada:20170415071420j:plain

《 洞雲寺の枝垂れ櫻は、柳のように一本一本の枝が上から見事に人の背丈ぐらいまで垂れさがっており他で見ることができないものであった。しだれ桜を拝見しながらなぜ枝垂れるのか、種の関係なのか、生育の自然環境から来るものなのか、木自体のホルモンなどの関係なのか、さらには、歳をとるにつれて背中や腰が曲がるのと同じだろうかと考えてみた。こうしてみると、別の視点から枝垂れ櫻に一層興味がわいてきた。 》