シニアクラブ(87) 春の信州を巡る旅(2) おんな城主の許婚 ・井伊直親(亀之丞)が過ごした里

1.    おんな城主直虎ブームと歴史ロマンの里高森町「市田郷」

    今年のNHK大河ドラマ「あんな城主直虎」ブームの勢いは大変なものだ。ドラマの舞台となっている龍潭寺及びその周辺は観光客でいっぱいである。

    ドラマの始まりから、子役の演技も素晴らしく、ドラマの展開構成がうまくかみ合わされており、子役の活躍もあって、一気に盛り上がっていった。

    前前々回からドラマの方も、直虎の許婚であつた井伊直親が非業の死を遂げ、女城主直虎が登場した。本格的なドラマの始まりであろうか。その展開が楽しみである。

    南信州を巡る春の旅で直虎の許婚であった井伊直親(亀之丞)が匿われて成長したお松源寺を訪れた。ここではNHK大河ドラマののぼり旗が立ち、訪れる観光客が急増しているとのことであった。私たちが訪れている間にも数組の観光客に出合った。

2.歴史の現場に立つと当時の様子に思いをはせることができる。

 戦史や古戦史を学ぶ時もそうであるが、兵要地誌的な視点からも、地形と山・川・道なとはは重要な要素である。現場に身を置いて当時の事柄を学ぶと理解が容易となるものであるが、今回の南信州を巡る旅を通じて、浜松と飯田地方との歴史的なつながりの背景を理解することができた。

 おんな城主直虎の許婚であった井伊直親(亀之丞)が匿われて成長したお松源寺を訪れり、飯田を中心とした名桜めぐりで、浜松と南信州・飯田地区との深い繋がりを理解することができた。当時としては川と山を越え、谷を越えての生活圏があったからではなかろうか。

 飯田で桜めぐりを案内してくれた桜守さんが「浜松と飯田の言葉は同じです」と語った。やはり訪れて理解し納得するものがあった。

3.「三遠南信地域」と「三遠南信自動車道

 自衛隊を退官して、浜松に永住してからよく耳にしたのは「三遠南信」という言葉であった。関係市長の対談や三遠南信自動車道の建設は新聞紙上でニュ-スとなった。南信州を巡る旅を通して改めて三遠南信の道路交通網について関心を持つことになった。昔も今も道路交通網は、生活・経済・交流・情報の要所となるからである。

〇 中部地方整備局 - 国土交通省ホ-ムぺ-ジによると、 

三遠南信地域

 三遠南信地域の「三」は愛知県豊橋市を中心とする三河地域、「遠」は静岡県浜松市を中心とする遠州地域、「南信」は長野県飯田市を中心とする南信州地域をそれぞれ示しています。

三遠南信自動車道

 三遠南信地域では、かつての秋葉街道や天竜川の代わりとなる「三遠南信自動車道」の整備が切望されています。
 三遠南信自動車道は、長野県飯田市中央自動車道を起点として、静岡県浜松市北区引佐町東黒田の東名高速道路までを結ぶ延長約100kmの自動車専用道路です。三遠南信自動車道の整備により、失われた地域の交通流を取り戻すとともに、県境を越えた広域ネットワークが形成されるものと期待されています。

〇   静岡県のホ-ムぺ-ジによると、三遠南信自動車道の意義を次のように説明しています。

 三遠南信自動車道は、長野県飯田市を起点として、静岡県浜松市北区引佐町に至る延長約100kmの自動車専用道路です。県境を越えた交流や連携を図るとともに、東名や新東名と連絡することにより、広域的なネットワークを形成し、山間部の救急医療や大規模災害時の緊急輸送路としての活用も期待されています。

〇 長野県のホ-ムぺ-ジによると、三遠南信自動車道の意義を次のように説明しています。

 三遠南信自動車道は、飯田市(中央道 飯田山本IC)を起点として、愛知県東部を経由し静岡県浜松市(新東名浜松いなさJCT)に至る延長約100㎞(うち県内約50km)の高規格幹線道路で、一般国道474号の自動車専用道路として整備が進められています。

 中央道、新東名高速東名高速といった高速道路を相互に連絡して、高規格幹線道路ネットワークを形成し、南信州地域と東三河遠州地域の結びつきを深め、航空宇宙産業を始めとする産業振興、観光振興や災害時の代替性の確保などに寄与する道路として期待されています。

4.写真で綴る、おんな城主の許婚 ・井伊直親(亀之丞)が過ごした里・松源寺

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5.松源寺ですごした亀之丞(井伊直親) 出典 高森町歴史民俗資料館「時の駅」

 パンフレットには、井伊氏(龍潭寺)と松岡氏((松源寺)との法縁、氏岡氏(市田)と井伊氏(井伊谷彦根)との関係などがよく整理・記載・説明されており理解しやすかった。

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《 出典 パンフレット高森町歴史民俗資料館「時の駅」》