1.がん発病と治療の経過
昨日、3月15日病院において膀胱がんの定期診察を受けた。先週はCT検査、尿と血液検査、本日の膀胱鏡によっても再発、転移がないとの診断結果であった。
膀胱がんの経過を見ると、次の通りであるが、日常的には普通の生活を継続しており、膀胱鏡等による検査によって注意深く経過観察を受けている。
❶ 平成24年9月突然1日だけの血尿に驚き、結石の疑いで近くのかかりつけで治療を受けるも早い段階で総合病院を紹介され、同年12月入院検査の結果、左腎盂がんと診断された。平成25年3月「左腎尿管全摘除術」を受けたが、その後、膀胱内にがん再発が認められた。
❷ 平成25年10月「膀胱腫瘍手術(経尿道的手術)」受けた。
❸ 平成26年3月第1回目の膀胱鏡検査等で異常なしが認められた。
❹ 膀胱がんの再発予防のため、「 BCG膀胱内注入療法」を受けることにし、26年5月~6月にかけて6回、1週間ごと膀胱内にBCGを注入した。
❺ 平成26年7月第2回目の膀胱鏡検査等を行い再発・転移など異常がないことが認められた。
❻ 平成26年10月、27年2月第4回目、27年8月第5回目、28年3月第6回目、28年8月第7回目
❼ 今回29年3月第8回目の尿・血液検査・CT及び膀胱鏡検査が行われた。
❽ 次回の第9回目は29年9月が予定されている。
2.所感
❶ がんの早期発見と適切な治療
最近は、回を重ね慣れたたせいか、6ケ月ごと淡々と検査を受けている。心配事もなく体調も良い方である。検査結果も再発なしの診断で気分は晴れやかである。
膀胱鏡検査は、検査を受けながら自分の目でスコ-プ上の画面で膀胱内の状況を見ることができるので納得と安心感があるように感じる。
がんは、何といっても早期発見と治療が決め手であろう。次に取り上げたポスタ-にある通り最近の傾向は、前立腺がんとなる人が急増してきたことだ。それは強く感じる。がんは早期発見と早期治療によってがん死のリスクを低くすることにつながるものだ。
❷ 生死の別れ道と天命
人の運命とは不思議なものであると思う。2回の入院生活中やその後の生活で見聞したことは、がんになっても生き延びる人、どんなに医学が進歩しても回復しないでそのまま逝ってしまう人さまざまな方を見てきた。この生死の岐路・別れ道はどこから来るものであろうか。天命としか言いようのないところがある。人はこれを運命と受け止めて従容として人生を閉じることになる。
❸ 心に秘める死生観
自衛官の現職時代は、国家国民の負託にこたえるため、「任務遂行のためには自己の生命の危険を顧みず」との死生観を持って勤務してきた。これは自衛官という職務から来るものであった。世界各国の軍人に共通するものであろう。
今日は自由な身分であるが、大きな病気と対決するとまた違った面での死生観を持つものである。他人には語れない心のうちに自分の死生観をもって大病と対決することになるからだ。
❹ 毎日を明るく生きる
生きていることは尊いことであり、命の大切さがよくわかる、自分の気持ち次第で日暮らしが変わってくるものだ。明るく前向きに毎日を過ごしたいと思う。
がんと対決したものにとっては、勝者も敗者もない。命ある限り「生かされた人生であり、自分なりの生き方をして人生を全うしたい」という思いである。間もなく82歳を迎える。いまだがんを完全に克服したとは言えない。今後ともがんの経過検査・診断結果はどんな結果になっても淡々と受け止めることになるであろう。命の行く末を案じることより毎日を明るくいきたいと思う。
《 定年退職してから前立腺がんとなる人が急増してきた。どんな形であれ、がんは早期発見と早期治療ががん死のリスクを低くすることにつながるものだ。》
《 病院玄関の花 》