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老いる雑感(13) 勘違いとど忘れ

    後期高齢者に仲間入りすると、勘違いやど忘れが起こりやすくなるものだ。高速道路で進入路を勘違いして走行するなどは例外として、日常生活において、いろいろな勘違いやど忘れがあっても、多くの場合、生命に関わることでなければ、笑い話で終わることがある。また、他人が関わらないかぎり個人的な出来事として終わることが多い。

   私は ある総会の案内をいただいた。各種の会合の案内を受領したらすぐに返事を書き、近くの郵便ポストに投函することにしていた。

    ある日、出席しますかと主催担当者から電話問合せがあった。すぐ返信したのにどうしたことであろうかと怪訝に思った。当然出席して終わった。数ヶ月後、資料を整理していたら、投函したはずの返信ハガキが出てきた。 返信事項を全て記載したもので、どうして投函しなかったのか全く思い当たることがなかった。投函したという確信的な思いは全くの勘違いであった。勘違いとは恐ろしいものた。

     ど忘れもある。ある会合で出席の回答をした。手帳にメモしていたが、当日は何もないと勘違いし、手帳を確認しなかった。主催者から連絡を受けて、急いで参加したことがある。恥ずかしい限りであるが、これが後期高齢者の持つ特性の一つといえよう。

    こうしたことは、シニアクラブの諸活動において日常茶飯事に起こることがあるが、生命にかかわることでない限り、笑って済ますことにしている。お互いを許しあうことも大切であるからだ。なぜならば、だれでも起こりうる事柄であるからである。お互い様であるからである。

    このなかで問題なのは、勘違いやど忘れによって金銭が絡む場合である。人間関係に影響を及ぼすからであ。例えば、会費制の会合で当日連絡なく欠席した場合など、幹事した経験のある人はこの辺なところかよくわなるであろう。

   後期高齢者にとって、勘違いやど忘れは特別なことではないと思う。歳というものをわきまえて常に身を処することが必要ではなかろうか。しかし消極的になることはない。積極的に前向きに進んでいけばよいと思っている。