1.昭和63年における部隊等の准空尉・空曹及び空士人事を支えた担当者の役割
准空尉・空曹及び空士に関わる人事業務は、人事幕僚のもとにベテランの人事係准空尉及び空曹が補佐をしていた。幹部人事業務と異なる点であろう。したがって、的確かつ円滑な人事業務処理において、人事係空曹の力量は大きな影響を与えるものがあった。
とりわけ、空幕及び総隊の充員計画の作成は膨大なものであり、数名のベテラン空曹が参加して複雑な基礎資料を基にして緻密な計画を作成することから始まる。
当時、准空尉・空曹及び空士充員計画業務講習に参加した部隊等の人事担当者は、誠実な指揮官補佐に徹し、あらゆる面で空自の屋台骨を支えた陰の立役者でもあった。
2.平成63年度准空尉・空曹及び空士充員計画業務講習に参加した部隊等の人事担当者
《 平成63年度准空尉・空曹及び空士充員計画業務講習、空幕人事課長小泉進将補を囲んで記念撮影・昭和63年2月23日~2月28日・那覇基地、全国主要部隊等の准曹士人事担当者が参集した。前列左から空幕人事第2班充員計画担当石田敏晴3佐・西空司人事班長毛利毅仁2佐・南混団人事部長永島脩一郎1佐・空幕人事課長小泉進将補・空幕人事第2班長濵田喜己1佐・南混団司人事班長首藤宇2佐・総隊司准曹士担当草野幸男3佐 》
❷ 准空尉・空曹及び空士充員計画業務講習参加者
《 平成63年度准空尉・空曹及び空士充員計画業務講習に約70名が参加した。新進気鋭の若手の人事空曹も参加し、空自全般の状況を研修する機会を与え、将来の伸展につながるようにした。》
❸ 懇親会と准曹士人事を支える主要部隊等の担当者
《 准曹士人事を支える全国の主要部隊等の担当者の面々、熱心な異動交流の調整を行ない、夜の懇親会となった。充員計画業務講習が設定されたのはいつの時期からであろうか。私の記憶では、空幕勤務になるまでに各級司令部で人事幕僚を務めたが、全国の准曹士人事担当者が一堂に集合するような機会はなかった。人事第2班が充員計画を担当するようになった昭和61年からであった。このことは画期的な事柄で、全国の准曹士人事担当者相互の交流・連絡調整が緊密となり、各種異動交流をはじめとする人事業務の充実向上に資することができるようになった。人事第2班が本来の機能を発揮し、准曹士人事の司令塔・人事運用の中枢となっていった。》