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昭和の航空自衛隊の思い出(388) 昭和62年改正の准空尉、空曹及び空士自衛官経歴管理基準(6)・異動管理①異動管理の方針等・異動区分等 

1. 昭和62年改正の准空尉、空曹及び空士自衛官経歴管理基準・ ダイジェスト版について

    昭和62年(1987)3月に、航空幕僚長から通達された経歴管理基準をいかに具現化し、有効に運用するかは実人員を担当する空幕人事第2班の役目であった。

     単なる通達でなく、そこに命を宿させ、准空尉、空曹及び空士自衛官の経歴管理のねらいと基準を定着させるように、特に各級指揮官及び准空尉及び空曹に周知徹底することに努めた。

    そのためにはどのような手段方法があるか検討した結果、硬い通達文面のみではなく、要点とポンチ絵的なものを入れたりして視覚に訴えることに着目して、関心と理解を容易にしようとの考えから、航空自衛隊で屈指のマンガが得意の山本茂雄1佐にお願いしてイラストを描いていただいた。

    当時、マンガは時代の流行として定着しており、班員が知恵を絞って編集したものである。今まで通達の趣旨、内容をダイジェスト版として、これほどイラストを取り入れたものはなかったので画期的なことであった。   

 初任空曹長集合教育での配布はもとより、全国の編制単位部隊以下まで配布し、隊員が身近に手にすることができるように努めた。この種のもので、これほど多くの隊員に読まれたものはなかったと自負している。     

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 《  昭和62年改正の准空尉、空曹及び空士自衛官経歴管理基準・ ダイジェスト版の表紙、このイラストは実によく経歴管理のねらいを表しており、あらゆる場所での説明・講話で使わせてもらった。》

 

2.昭和62年改正の准空尉、空曹及び空士自衛官経歴管理基準・ ダイジェスト版(6)・異動管理 ① 異動管理の方針等・異動区分等

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                                  別表第4 

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  3.30年後の所感

 「隊員指導ー考え方と実際ー」と経歴管理基準・ダイジェスト版

    昭和54(1979)年6月に発行された「隊員指導ー考え方と実際ー」にわずかではあるが、指導者の准空尉及び空曹の昇任、異動、特技についても記述されるようになった。当時としては画期的ことであったように覚えている。

    この内容は、昭和50年ごろ制定された准空尉、空曹及び空士経歴管理基準のうち昇任・異動・特技に関わる内容が記述されたものと思われる。

    「隊員指導ー考え方と実際ー」は、航空幕僚監部人事教育部が作成し、昭和45(1969)年度に初版が、ついで昭和49(1974)年度に第2版が、昭和54(1979)6月に第3版が発行された。

   この冊子は、主として若い隊員の指導書となるよう作られたもので、私は人事幹部、服務指導担当者としてよく活用した。イラストなど一つもなかったが質問回答形式で編集され、平易なことばで表現されていた。

     こうした背景と経過があったので、昭和62年度准空尉、空曹及び空士経歴管理基準・ダイジェスト版の作成にあたったは、基準の全部を収録し、各級指揮官、分けても編制単位部隊長・小隊長、准空尉、空曹及び空士を対象に分かりやすく、編集することに努めた。

   隊員指導書とは一味違った発想により、固い印象の人事から思い切ってイラストを活用することによって、多くの隊員が手にして読んでくれることにより 理解を容易にし周知するには効果的であったことが強く印象に残った。

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《 昭和54(1979)年6月に発行された「隊員指導ー考え方と実際ー」の冊子、使いこなし古びてしまったが、当時のメモと一緒にあった。よく活用しただけに懐かしい指導参考資料であった。》

❷ 異動管理について

 隊員の関心事は、異動と昇任である。異動管理は任務上の要求と隊員個人の福祉との調和をどのように図るかであった。空幕レベルでは年度充員計画を中心に人的戦力をいかに形成していくかであるが、異動計画の作成にあたって充員計画業務講習等を通じてきめ細かな異動計画の立案に努めた。

 かって、西警団人事部長として勤務した折、離島サイトの若い隊員が訴えた悲壮な叫び声は、「将来の生活設計のできる異動管理」であった。常に現場の隊員の思いを胸に秘め経歴管理に示す移動方針をいかに具現化するかであった。

 航空自衛隊は、時代の進展とともに部隊新編・改編、再配置、装備機材の更新・導入、機種転換はもとよりと勤務地と周辺を取り巻く環境の変化、勤務環境の変化、隊員及び家族の意識の動向などから、異動方式や異動要領は時代を追って改善されつつあった。その後も同様であったであろう、異動管理はいつの時代においても古くて新しい課題である。