浜ちゃん日記 医学研究への協力と頸椎等の経年変化

 平成2年に、自衛隊を退官し、自動車保険料率算定会(現損害保険料率算出機構)に入って、一般調査員として1年間の損害調査研修と実務を経て、医療調査を担当することになった。このため医療に関する通信教育・現場における医療調査実務を研修する傍ら、日本損害保険協会の実施する医学研修のため伊豆の研修所で10日間程朝から晩まで合宿して研修に励んだことがある。

 研修内容は、自動車事故による損害・医療に係わる調査に必要な基礎医学について、慶応義塾大学医学部の各科の先生が講師となって教授してくれるものであった。こうした縁から慶応義塾大学医学部の特定研究に協力することになった。10年ごとにMRI検査を受けて年齢による経年変化を調べる研究である。

 頸椎等のMRI検査は、過去に2回受けてきた。今回が20年経過した3回目であった。過去は伊豆の 慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンターで受検したが、今回は御前崎総合病院での受検となった。

 最初、話を受けて承諾した理由は、こうした遠大なプロゼクトに興味と関心を持ったこと、医学の進歩に少しでも役立つとすれば協力したいと思ったこと、医療検査機器のMRI、CTなどの機能・性能・役割に興味を持ったこと、MRI検査を受けることによって、自分の頸椎・胸椎・腰椎などの状態を知りたいと思ったことであった。

 自算会においては、調査員として、調査事務所で行う損害の一般調査、医療調査及び後遺障害認定業務のすべてを経験して、一般調査課長、後遺障害認定課長を経て調査事務所長を歴任することになった。

 MRI画像一つにしても、医学研究への協力によって、実際に自分がMRIを体験し、自分の画像を見ることによって理解が一層増し、後遺障害認定業務に役立ったように記憶している。何事も積極的に体験してみようとの好奇心・探求心などが自算会勤務でも活きてきたように感じたものである。 

 20年たった今日も、継続した長期的な研究が行われており、今回も整形外科医からMRI画像を中心に詳しく説明を受けた。現在の自分の背骨の状態がどうなっているのか知ることができた。次の30年目は91歳となるが、はたしてどうなっているであろうか。

 ドライブを兼ねて御前崎まで車を運転して行ってきたが、帰りは久しぶりに御前崎海岸から夕日が沈む光景を眺めた。

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《 夕日が沈む御前崎の浜辺の情景は素晴らしかった。日本海で育った私にとってはふるさと鳥取の宇野海岸を思い出した。 》