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防衛雑感(13)   隊友会・偕行社・水交会・つばさ会の4団体の「政策提言」に思う

1.   政策提言について

 隊友会・偕行社・水交会・つばさ会の4団体の「政策提言」が行われた。

平成2年に航空自衛隊退官以来、隊友会及びつばさ会の会員であるので喜ばしいことである。

    本提言書は、隊友会が昭和47年以降行なってきた政策提言を今年度から偕行社、水交会、つばさ会を加え、4団体合同で実施する初めての政策提言書である。
 本提言書においては、国内外の情勢を踏まえて、中・長期的な展望に立脚し、憲法に関するものから、防衛政策、防衛力整備、自衛隊員の処遇等に関することまで広範なものについて提言を行っており、本年度は、次の目次のとおり、6項目の政策について提言している。

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2.平成28年10月、隊友会・偕行社・水交会・つばさ会の4団体の「政策提言」についての所見

❶ 隊友会の防衛諸施策への提言は、、昭和47年から始まったが、現職時代、隊友会機関紙「隊友」や防衛情報紙「朝雲」で提言内容を承知しており、よくぞ隊員に代わって提言してくれたと思ったものである。今日の自衛隊の抱えている本質的な諸問題を知るにはこの「防衛諸施策に関わる政策提言」を読まずして理解はできないであろう。

    特に、国会議員の皆さんには、党派・主義主張に関わらず熟読してもらいたいと願うものである。

 現職時代、退官から今日に至るまで、時代の推移に対応して、提言の内容に多少の変化はあるが大筋は終始一貫している内容であるように受け止めている。

❷ 防衛諸施策に関わる政策提言は、特別に突出したものではなく、国家の基本をなす軍事組織、世界における各国軍隊が有する共通の普遍的なもの,軍事常識から見ても、ごく当たり前の当然のあるべき姿を提言しているものである。

 今回から各個の提言ではなく大同団結して、隊友会・偕行社・水交会・つばさ会の4団体が「政策提言」を行ったことは画期的なことであり、要を得たものであった。防衛に関する政策は国民から選ばれた政治組織によって解決されるものであり、政治にそのことを訴えているものである。

❸ 隊友会が政策に関する要望を初めて行った昭和47年の状況と比較すると、法制備、防衛体制、自衛官の処遇等についてはかなり改善されてきたが、提言の「あとがき」にある如く、国外情勢は、年々緊迫の度合いを増しており、自衛隊員の任務は増加し、逆に規模は縮小されており、自衛隊は隊員数や装備ともに限界に近いといっても過言ではない。早急に解決が期待される。

❹ この政策提言が広く国民の皆さんに伝わり、理解と賛同を得て、政治の解決によって、防衛省自衛隊が国家・国民の平和と安全を守り、自衛隊員が任務を完遂することが可能となる防衛環境の改善が図られることを心から望むものである。

❺ OBはすべからく この政策提言の内容を機会あるたびに周りの人たちに伝え、理解してもらう必要があるであろう。皮相的・表面的・一面的な報道が多い中で、この提言に盛られた本質的なものがどれだけ伝えられるであろうか。かってその職に身を置いたものしかわからない点からも積極的にその内容を伝えていくことが必要ではなかろうか。

 

3.  隊友会 及びつばさ会ホームページ

❶. 隊友会ホ-ムぺ-ジから(出典) 

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防衛4団体による政策提言書

❷  つばさ会ホ-ムぺ-ジから(出典) 
                                 H28.11.07 防衛4団体による政策提言書               
 
 「防衛4団体による政策提言書」について、つばさ会吉岡 秀之 副専務理事からその概要、提言に至った経緯等について、以下のとおりご説明がありました。リンク先の「防衛4団体による政策提言書(要約)」とともにお読み下さい。
 平成28年11月冒頭、隊友会、偕行社、水交会並びにつばさ会による、いわゆる防衛4団体の代表が平成28年度版政策提言書を稲田朋美防衛大臣に説明しました。本提言書は11月中に与党の政調会長等にも説明される運びです。同提言書が少しでも防衛政策の強化や隊員の処遇改善等に役立つことを願っています。



  この政策提言書ですが、昨年度までは隊友会が単独で作成し、防衛大臣等に説明してきました。他方、陸自OB等で構成される偕行社や海自OB等からなる水交会でもそれぞれの考えに基づいて文書を作成していました。平成26年12月、隊友会代表が平成26年度政策提言を当時の防衛大臣に説明したところ、当時の大臣から「防衛4団体の提言としてはどうか」という示唆がありました。これを受けて、翌年2月から3月にかけて隊友会事務局長主催の下に防衛4団体代表が意見交換しましたが、前述した経緯もあり、協同して政策提言書を作る合意には至りませんでした。この時、つばさ会は隊友会とともに政策提言書を作るという姿勢で臨みました。同事務局長から、最終的に偕行社、水交会及びつばさ会には平成27年度版の作成作業にオブザーバーとして参加して欲しい旨の呼びかけがあり、3団体はこれを受け入れました。平成28年3月になって、平成28年度政策提言書について再協議があり、とりあえず防衛4団体で作業をやってみようということになりました。これには防衛4団体トップ等の努力があったと聞いています。
 作業は、隊友会が主に執筆を担当し、各団体で意見があれば草案を作り、それを盛り込むというやり方でドラフトを作りました。記述によっては激しく対立するものもありましたが、防衛4団体による初めての政策提言書を作ることを最優先に対応しました。作業は防衛大臣等に同提言書をタイミングよく説明する必要から、4月から9月上旬までに終了することとされました。このため、つばさ会では迅速な意思決定を行うために、会長、政策提言担当副会長、専務理事、副専務理事及び担当理事の縦ラインで処理することとしました。
 平成28年度政策提言書はこのような経緯でできたものです。つばさ会の会員各位には、ご多用中とは思いますが、防衛4団体による第1回目の政策提言書に目を通して頂き、防衛省自衛隊が抱える課題、問題点等について認識を共有して頂ければ幸甚です。

 

平成28年11月11日:防衛4団体による政策提言書(改)

つばさ会ホ-ムぺ-ジに掲載されています。本項では省略しました。