昭和の航空自衛隊の思い出(369) 術科学校における「准空尉・空曹及び空士人事管理」講義

 平成61年(1966)12月、空幕人事課人事第2班長に補職され、63年(1988)6月末まで務めた。空幕人事課人事第2班は、班長以下8名の陣容で、班長以下8名の陣容で、航空自衛隊全般の准空尉・空曹及び空士約3万7千名の人事に関わる施策、充員・異動・昇任・昇給等の業務を担当した。 

    班長在任間、出来る限り部隊に出かけて、部隊の状況を確認するとともに、航空自衛隊の准空尉・空曹及び空士人事に関わる施策、充員・異動・昇任などについて講演することにしていた。

1.第3術科学校における人事教育の講義

 人事第2班長として、全部隊の人事業務のレベルアップや人事教育についても、空幕として何ができるか、常に関心を持ち問いかけていた。

 かって、第3術科学校において、昭和56年8月から58年3月まで勤務し、第4科長として、人事総務・要務・教育技術の教育を担当した。

 芦屋基地訪問の折には、第3術科学校入校中の人事幹部課程及び上級人事員課程学生に対して,講話する機会を与えていただいた。科長当時空幕からの担当者の教官の派遣はなかった。又予算的にも講師招へい旅費は少なかった。

 当時、空幕人事計画室に勤務していたCS同期の安村博2佐を通じて、経費は空幕もちで空自全般の人事施策の概要について講義をお願いし実現したことがあった。人事教育の質の向上と部隊の実務と直結した術科教育にとって必須であったからであった。

 職域によっては空幕から担当幕僚が講義に来る様子を見て、うらやましく思ったものであった。担当科長としては肩身の狭い思いをしたものであった。こうしたことがあったので、部隊訪問の折に人事課程学生に講義をする時間を設けていただいた。

2.地所在部隊の空准尉及び空曹に対する講話

 芦屋基地訪問の折には、所在部隊代表の准空尉及び空曹に対して、「航空自衛隊の空准尉・空曹及び空士の人事管理」について講話をする機会を設けていただいた。

 部隊戦力の中核をなす准空尉及び空曹の役割は申すまでもなく、部隊等に勤務する隊員に航空自衛隊の人事施策、わけても新しく制定した准空尉・空曹及び空士経歴感の基準、個人申告制度について周知徹底し、人事管理の方向を理解することによって自己の目標の設定、生活設計に資するともに働き甲斐・勤務意欲の向上につなげたいという強い思いがあったからであった。

 班長在任間、至る所で機会あるたびに積極的に講話と懇談をすることに努めた。

 

1.3術校人事幹部課程及び上級人事員課程(63.1.18)

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 《 久しぶりに教壇に立ち人事幹部課程及び上級人事員課程学生に対して講義をした。》

 

2 芦屋基地所在部隊の准空尉及び空曹に対する講話と懇談(63.1.19)

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《 芦屋基地所在部隊代表の准空尉及び空曹約70名に対して新准空尉・空曹及び空士経歴管理基準、個人申告を中心にして異動・昇任等について講話をと懇談をした。隊員個々に関わる内容だけに真剣に耳を傾けて聞いてくれたことが印象に残った。どの基地を訪問しても同様に准空尉・空曹を対象とした講話の機会を設けていただき感謝した。 》