山門の人生の教示 初盆と盆義理に際して 「玉棚(たまだな)の奥なつかしや親の顔」

 私のブログの中でも、2014-08-13   浜ちゃん日記 初盆と盆義理   のアクセスは意外に多い。それだけ当地における盆義理についての関心が高いということであろう。

 8月13日~15日は、当遠州地方のお盆、初盆を迎える家庭では、親戚縁者を招いて法要し、縁のあった人たちは「盆義理」と言って弔問し故人を偲ぶことになる。

 今年は私の町内でも事のほか初盆を迎える家庭が多い。超高齢化社会の反映であろうか。長寿を全うした場合とまだまだその歳でないのに不慮の事故や病気で無念の最後を迎えられた場合とでは天地の差がある。初盆に御霊をお迎えし、お見送りする迎え火や送り火はいつまでも受け継いでいきたい慣習ではなかろうか。

 ご縁のあった方は、盆義理の挨拶など心配しないで、普通に出てくる言葉でよいではなかろうか。迎えてくれたご家族のそばに御霊はいらっしゃる。「こんなことがあったよ」と思い出の一言でも話して上げたら一番の供養になるのではなかろうか。

  菩提寺浜松市西区神ケ谷町洞雲寺の山門に「玉棚(たまだな)の奥なつかしや親の顔」とある。精霊棚の奥に懐かしい両親や兄姉の顔が浮かんでくる。お盆は今はなき親兄弟姉妹たちに心の中で再会できるときでもある。

 

玉棚(たまだな)の奥なつかしや親の顔

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《 洞雲寺山門の8月掲示 》