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昭和の航空自衛隊の思い 出(327) 正信恭行団司令初度視察における准曹士懇談会と今後の施策

1.  団司令初度視察における准尉・空曹及び空士との懇談会

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《 西警団司令部人事部長在任2年5月の内、要撃管制官の大先輩として敬愛する団司令正信恭行将補に1年6月お仕えした。気さくで隊員から慕われ名指揮官と評された方であった。》

 西警団司令部人事部長在任間、特に感銘を受け強く印象に残っていることは、正信恭行団司令が初度視察において、准尉・空曹及び空士との懇談会を設けられたことであった。

 それは、昭和58年8月に着任以来、隷下部隊を順次、初度視察したが、一般的な初度視察行事のほか、特に現場で直接任務に従事し離島サイト等で黙々自己の職務に励んでいる准尉・空曹及び空士諸官との懇談会を重視され、末端隊員の生の意見、考え方、あるいは苦労話をつぶさに聴く機会を設けられたことであった。

 参加隊員からは、人事関係だけでも昇任、異動、人員充足、単身赴任、結婚、隊舎、給養、資格取得等、隊員生活に直結した様々な意見が取り上げられ、これに対し団司令から所信の表明、激励等が行われた有意義な懇談会であった。

2. 懇談会における隊員の意見・要望等に対する処置

 懇談会における隊員の意見・要望等については、司令部において検討した結果を部隊長を通じて個別に知らせることのほか、これらの意見等の中で各部隊に共通し、かつ、大多数の隊員の最も関心があると思われる事項については。現状及び将来の動向、団司令部の施策等を広く全隊員に知らせ、今後の勤務及び生活設計の資とすべく資料を作成し、昭和58年12月人事部長名で全部隊に配付した。

 この資料は、各級指揮官はもとより部隊おける准尉・空曹及び空士が直接読むことができるようにしたことから大きな反響を呼んだ。

     最も関心と要望のあった昇任、異動管理に関する基準などをコンパクトにまとめて説明提示したからであった。

3.   隊員の最も関心のあった事項のデータ資料の提示

 資料は、准尉・空曹及び空士を対象としたもので、B4版45ペ-ジの冊子とし隊員の教育指導にも活用できるようにした。

 内容は、次の事項であった。

1   准尉及び空曹の昇任について

2 一般空曹候補生制度について

3 異動交流について

(1)  准曹士異動の基本的な考え方

(2) 異動についての隊員意識

(3) 九州地区の人事特性

(4) サイト交流

(5) 沖縄交流

(6)   硫黄島交流

4 人員充足について

5 資格者取得について

(1)   各種選抜試験

(2)   職業訓練 

  これらに関連する事柄は、人事部から発行する「服務だより」にもその都度、最新のデータ資料を掲載したものであった。従来、口頭で聞く程度であった基準やデ-タ資料を可能なものは積極的に掲載提示した。