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昭和の航空自衛隊の思い 出(326)  隊員生活・営内環境及び服務指導

1.人事幕僚としての命題と取り組み

 昭和30年自衛隊入隊以来、操学1期、 空士・空曹を経て部内幹候に進み、レ―ダ―サイト勤務において要撃管制の作戦運用を経験した後、人事部門を担当することになった。人事担当幕僚になってからは、自分の勤務経歴から自らの課題として「上級空曹の位置づけの確立と地位の向上」、 「隊員生活・営内環境及び服務指導に関する諸問題と対応について」自主的に調査研究するようになった。

    一口で言うならば、「准尉、空曹及び空士に関する事項」を平素から研究し、常に自分なりの対処策の腹案を持ちたかったからである。

2.  現状の分析と対処策の検討

 こうしたことから、積極的に関係の資料収集に努めた。航空自衛隊の創設期から各年代の「隊員生活・営内環境及び服務指導に関する主要な諸問題」について関係資料を分析検討し、指揮官及び幕僚としてどのように対処したらよいかとの視点で、今後の施策案と部隊等における具体的な指導対処策について調査研究することを命題としてきた。

 人事幹部なりたての頃は、もっぱら人事班長として群レベルの諸問題に取りくみ、自分なりの策案を現場で試行し、実施結果を反映して内容を逐次充実させながら「服務指導要綱」をまとめていった。 逐次階級と職務が上がるにつれて、配置ポストにおいて、勤務部隊等に対応した「服務指導計画」を立案した。

3.服務指導計画と関連資料の提供

     部隊等に対する実施計画の提示にあたっては、関連の項目についての根拠となるデータ等を積極的に提供することにした。今風で言えば、情報の開示であった。提示にあたっては、現場部隊で理解と活用ができるように内容を整理してまとめることに努めた。

 特に隷下部隊の人事担当者には、指揮官を適切に補佐できるように必要な資料を提供することに努めた。

4.隊員生活・営内環境及び服務指導の推移

  航空自衛隊の創設期から昭和56年頃における隊員生活・営内環境及び服務指導の問題点等は、当時のまとめによると次のとおりであった。

 こうしてみると、各時代における社会の動向を反映しながら航空自衛隊の建設期における隊員生活・営内環境及び服務指導の問題点等が浮かび上がってきたものである。

 昭和の時代にどんな問題に直面して対応したかの観点から将来のために要点のみ記録することにした。

隊員生活・営内環境及び服務指導の問題点等の推移

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《 昭和56年ごろ飛行教育集団司令部人事班長当時にまとめたものである。昭和の航空自衛隊創設及び建設期における隊員生活・営内環境及び服務指導の問題点等の推移の一覧表である。ここには空自創設以来の服務制度の変遷、社会情勢及び隊員意識、行動の変化に伴いクロ―ズアップされた服務指導上の問題点、過去の服務事故の教訓並びに検閲、監察等による指摘事項をまとめたものであった。》