神原町花の会(花美原会)(204) こぼれ種と自然播種

 こぼれ種から播種したものほど強いものはない。花畑や花壇の育成で経験する事柄の中で、こぼれ種が次年に自然播種したものは、当年蒔いたものより強い事に驚くことがある。多分、次年度に自然播種するものは、困難に負けず「生き残った勝ち組」であろうと思われる。

 花いっぱい活動は、予算的な制約もあり、出来る限り前年の種を利用したり、あらかじめ意識して丁寧に種をばらまいておいて、次年に自然播種した花苗を所定の花壇にデザインに従って整然と移植したりして花壇の運用整備を行っている。

 人間の加護もなく、厳しい自然環境下で1年間いろいろな試練を経て、時期が来ると播種したものだけに強いものだ。花種が開花するまでの苦労の遍歴は人間には分からない。人の一生の軌跡と同じあろうか。当事者にしか本当のところは分からない、ましてや心の遍歴を知る由もない。どうしても人生と重ね合わせてみてしまう。

 花畑のポピーやコスモスは、その都度新しい種を蒔くことを基本とし、前年のこぼれ種から自然播種したものは補強用として補備に上手に使うことにしている。

 一方、花壇の大部分は、前年度分のこぼれ種から播種したもの、前年度採集した種を蒔いて育成する併用方式を有効に活用しています。

 

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《 ネモフィラは、前年度のこぼれ種の自然播種うまく利用したものです。》

 

 

 

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《 マツバボタンは、会員が家庭で冬越しをさせて育成したものからさし芽をして繁殖拡大をしています。》

 

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《 ボチュラカは元木となる花苗を購入し、繁殖させて、コツコツとさし芽をして拡大を図る方式をとっています。》