1. 非常災害発生時の初動対処
4月14日発生した熊本県熊本地方を震源とする地震について、その動向に目が離せないでいる。私のスマートホンは熊本〜大分地震以来 頻繁に警報が鳴った。余震が本震であったり、余震の連続、被害状況の拡大、死傷者の増加、約16万人の避難指示・勧告など深刻な事態に発展している。
国家にとっての最大の機能発揮は、非常災害の場合にどれだけ国家としての能力を発揮し、国民の生命と財産を守れるかである。その要諦は古今東西「初動対処」である。内閣総理大臣・最高指揮官の状況把握・判断決心・明確な命令指示であろう。
国家機関を問わず、いずこの組織にとってもトップの能力はここに帰結すると考える。
今回も、首相官邸及び防衛省・自衛隊のホ-ムぺ-ジを開いて「熊本県熊本地方を震源とする地震について」と題した、会議・記者会見・報道資料等をそのつどモニタ―している。
一般報道の新聞テレビは、一般読者・視聴者の立場からは、コンパクトにまとめて報道されている。メディアとしては、当然、読者の関心事に焦点が行くのは止むを得ないことである。
自衛隊OBの立場からすると、こうした記事は記事として受け止め、一歩突っ込んで、自衛隊の派遣部隊・規模・任務・行動・活動実績などを知りたいと思っている。初動の対処がいつの時点でどのように行われたのかが最大の関心事である。