昭和の航空自衛隊の思い 出(268) 西警団司令部人事部の陣容

1.     団司令部人事部の所掌業務

    航空自衛隊の団司令部の機能及び所掌業務は、基本的には警戒団も航空団もほぼ同じである。しかし、部隊の任務特性・人員・装備、各地へ部隊配置等から部隊の機能・指揮管理及び運営にそれぞれの特色があった。

 団司令部人事部の所掌業務は、三つに集約することができる。

❶ 隊員の人事に関するにこと。(任免・分限・表彰・懲戒・服務規律

❷ 隊員の教育訓練に関すること(防衛部の所掌に属することを除く)

❸ 隊員の福利厚生に関すること。  

2.  西警団司令部人事部の陣容

  人事部は部長のもとに、人事班、訓練班及び厚生班からなり、部員16名程度であった。人事異動等の関係で一時的な増減はあった。人事部の陣容は各班とも人材が揃っており、特に各班長は積極進取で前向きに取り組んだことが強烈に印象に残っている。

   西警団勤務当時のA4版手帳には主要な行事等が記録されている。一方、アルバム帳は、忙しかったせいかそのまま台紙に写真を張り付けており、氏名等が付記れていない。すでに34年余の歳月が流れており、思い出して付記してみたが、記憶が定かでないところもあった。

❶ 人事班

班長杉山菊夫3佐→北方伯佳3佐・後藤泰紀1尉→松本福吉1尉・一丸範雄1尉・川棚忠雄准尉(3尉)・永友忠光准尉・永楽七郎曹長・大塚知2曹・清徳純二2曹・常盤(清水)純一3曹・池田幸孝3曹・多賀一広士長・畑島圭吾事務官→草野正知事務官・衛藤美穂子事務官・高吉克事務官 

道添勉曹長・二ノ宮実曹長

 訓練班

班長竹重満夫3佐→津出文宏3佐・内田壽美雄2曹

❸ 厚生班

班長白壁和壽3佐・田島次雄准尉→上敷領建夫1曹・上山知義1曹

 

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 《 人事部 平成59年10月川棚忠雄3尉退官記念 、前列左から永友忠光准尉・訓練班長津出文宏1尉・人事部長濵田喜己2佐・定年退官川棚忠雄3尉・人事班長北方伯佳3佐・厚生班長白壁和壽1尉・後藤泰紀1尉、後列左から内田壽美雄2曹・上山知義1曹・衛藤美穂子事務官・清水純一3曹・上敷領建夫1曹・大塚知2曹・高吉克事務官 》

 

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 《 人事部 平成60年7月第3級賞状受賞記念、前列左から松本福吉1尉・訓練班長津出文宏3佐・人事班長北方伯佳3佐・人事部長濵田喜己2佐・厚生班長白壁和壽3佐・一丸範雄1尉・草野正知事務官、後列左から清徳純二2曹・上山知義1曹・多賀一広士長・大塚知2曹  》 

3 . 人事部各班の先行的かつ積極的な司令部活動
    着任後、人事、訓練及び厚生の各班長から状況説明を受け、諸問題の対処策を検討し、割合早い時期に取組みの主要項目を設定することができた。
 幸いにして、航空総隊各級司令部及び飛行教育集団司令部勤務を通じて、一番下から上までの司令部活動を体験したことが役立ってきた。
    これらの経験から司令部活動のあり方、とりわけ人事部の各班の業務の進め方を経験したり、見聞したりしたなかで、自分なりに人事部各班の活動はかくあるべきではなかろうかという考えを持つていた。これらと現状及び班長の意見を取り入れて重点方向の決定に至った。
   部長の役割は、各班が班長の下にしっかりとまとまり、担当業務を整斉と円滑に進めることであり、部長としての指揮統率力が問われるものであった。
 

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《 昭和58年12月西警団人事空曹講習、司令部は事部長濵田喜己2佐・人事班班長杉山菊夫3佐・後藤泰紀1尉・永友忠光准尉・永楽七郎1曹・大塚知2曹・清徳純二2曹・衛藤美穂子事務官のほか隷下部隊の人事担当空曹、いずれも優秀かつベテランの人事担当空曹が揃っていた。》