昭和の航空自衛隊の思い出(231) 編制部隊の司令部班長職の総括

1. 編制部隊司令部の班長職の総括

   飛行教育集団司令部人事部人事第1班長としての勤務は、昭和54年8月1日から56年8月16日までの2年間であった。8月17日付で第3術科学校(第1教育部第4科長・2佐職)勤務を命じられた。 

   今まで、編制部隊の航空方面隊及び航空総隊司令部勤務を経験して見て、班長職の職位・職務と権限・責任等幕僚活動の幅・質・量が、班員の場合と比較していかに大きな差があるかを身をもって知ることとなった。

    こうした観点から「編制部隊の司令部班長職について総括」すると次のとおりであった。

❶  担当業務を統括する指揮統率者

   航空方面隊等の編制部隊の司令部班長は、一般的に2佐職であった。班員は7〜10名程度、班長は担当業務に関する専門幕僚として、担任業務を行う数名の係長を束ねて所掌業務を統括するポストであった。

    所掌業務に関して、策案の方向・内容の決定及び実行する立場にあり班の指揮統率者であった。

❷   司令部活動における主力幕僚

   司令部における幕僚活動においては、所掌業務の長として、企画・ 立案・調整・実行の各段階においても、関係部班との関係等においても最も実力を発揮できるポストであった。まさに司令部活動の中核となる主力幕僚であった。

❸   階級・年齢・経験等から実力と円熟の世代

   班長職に就く者は自衛隊における階級・年齢・経験等からからも当該職域において遜色のない人材が選定されており、脂の乗り切った円熟の年代の者が多かった。

 

2.  わが人事班長職 の総括 

    以上の一般的な総括から、自分の経験を振り返り、飛行教育集団指令部人事班長職を総括すると、要撃管制から人事職域へ転進し、人事幹部課程を修了以来10年以上の実務経験と司令部勤務を経たことにより人事幕僚としての識見技能を高めることになった。

    それと同時に、この配置においては部下の育成に一番力を入れることができた。

    そして、自衛官生活では、階級・年齢・経験等からいわゆる「実力を伴った円熟の世代」で公私ともに充実した毎日であったと言うことができる。

 

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《  飛行教育集団司令部のバ-ベキュ-大会 》

  

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 《 飛行教育集団司令部人事部、昭和55年8月高田3佐転任等の 記念写真 》

 

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 《 人事部長小澤1佐を囲んで 》