過日、運転免許更新のため高齢者講習を受けた。家内は車の運転は免許がないから、もっぱら外出する時の運転手係役を担っている。高齢者の日常生活にとって、日常品の買い出しは加齢とともに大変な仕事になる。
その上自分自身がいろいろなところに出かける機会が多いため車は生活と移動手段の一つになっている。これがなくなるときは自宅中心の生活となった時であろう。
その点では元気で長生きしてくれと家族からは求められ、期待されていると言ってよいであろう。
こうしたことで、 この間、高齢者家族における大役を果たしながら家内を乗せて買い物に行く途中、今までに見かけないほどのスズメの群れに出合った。
素通りすればよいものを、写真の題材になりそうなものはないかと常に関心を持っているので、ついつい、買い物の前後に暫し寄り道をすることになった。
スズメの群れは、きっとリーダーがいて集団を率いて行動しているのであろう。何の変哲もない木の枝に鈴なりに止まり一斉に飛び立ち行動していた。群れを成しての俊敏な行動性に驚くばかりだ。
スズメ側から見たらあの怪しげな人間は何者ぞと警戒し、飛び立ったであろうか。
アレヤコレヤでふと、家内にどんなことをささやき合っているのだろうかとつぶやいたら曰く「雀に聞いてみたら」ときた。
シャッターチャンスと車を止めて近づくと一斉に飛びたった。スズメ集団にあんまり邪魔をしていけないと思い、再び車に乗って買い物に向かった。こんなたわいもない生活ぶりである。
《 雀が1群を成して指令統制のもとに行動していた。》
