昭和の航空自衛隊の思い出(215) 航空総隊司令部における人事機能・所掌

1.航空総隊及び航空総隊司令

   昭和52年8月から2年間、航空総隊司令部において人事幕僚として勤務した。航空総隊司令官及び幕僚組織である司令部の位置づけは次のとおりであった。

 

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《  昭和52~54年における航空総隊の編制組織、図表のほかその他の直轄部隊があった。》

 

               歴代の航空総隊司令

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  総隊司令部在勤間において、航空総隊司令官竹田五郎空将及び山田良一空将、幕僚長生田目修空将にお仕えした。下っ端人事幕僚としては、主として、所定の人事諸計画の決裁及び諸報告のため司令官及び幕僚長室へ出入りをした。このほか月例の服務状況ブリ-フィング、演習等では人事関係事項の主務担当として指揮所活動に参画し諸報告を実施した。

 上記の歴代の総隊司令官の名前を拝見すると、航空自衛隊創設期に在籍したものとして、親しくお仕えしたようなほど身近に感じる。まさしく雲の上の司令官ではあったが、2尉のとき中警団司令兼入間基地司令の副官をしたことから多くの方に接する機会があったのかもしれない。どなたのお顔も瞼に浮かぶから不思議である。

 

2.航空総隊司令部における人事機能(人事班関係分)

  航空総隊司令部における人事部人事班の機能は、次の事項を所掌した。機能は航空方面隊司令部と同じであった。

① 防衛及び警備の実施に関する人事計画に関すること。

②  隊員の任免・分限・懲戒・服務・規律その他の人事に関すること。 

③  隊員の補充に関すること。

④  知能・性格等に関する適性検査に関すること。

⑤ 表彰に関すること。

 

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《 現職時代から祝日には官舎の玄関に国旗を掲げた。現在も続行している。》