今日も明日もいきいき人生(10) わが趣味・パソコンのある生活

 現代の生活において、若い世代のパソコンは携帯電話と同じく、日常生活になくてはならない必需品となってきた。小さな子供たちでもゲ-ム機を含めて器用に使いこなしている姿を見て自分の子供時代と比べて 時代は大きく変わったと思うことがある。

 若い世代ではパソコンの使用は当たり前のことが、70歳代後半から80歳代は携帯電話の方はなんとかこなしているようにみえるが、パソコンとなると、聞いただけで敬遠する人が多い。一部の人は使うことができても自由自在に使いこなせず苦労している人が多い。私もその一人といえるであろう。

 私の昭和の自衛隊現役時代は、紙に文章を書けば部下がパソコンへ入力して立派な書類を作成してくれたので直接パソコンに向かうことはなかった。

 平成2年4月退官し、自動車保険料率算定会調査事務所(現在の損害保険料率算出機構》でも、入社した当時は所定の用紙に手書きで処理し女性社員がコンビュタ-に入力してくれた。

 数年たち、課長職についたころには、必要に迫られてワ-プロを購入し、報告文書等の作成に良く利用したものである。さらに所長職に就いたころにはパソコンを一部使用するようになった。最後の日本損害保険協会の相談所長ではパソコンを仕事の一部として使用するようになった。このように時代とともに事務処理自体が機械化されてきた。

 本格的にパソコンに向かうようになったのは、現役を退き、自治会の副会長・会長、隊友会支部長になってからであった。自ら関係の業務を処理するための必需品となってきた。自分のパソコンを使い始めてから5台目となったが、見よう真似ようと経験の自学研鑽なので、本当のところはよく分かっていない。

 パソコンを壊した分だけ上達したかといえば、資本投資の割合からすればそれ以下であると自認している。この頃は毎日2時間以上はパソコンに向かうことがある。慣れという点では一人前であるが、パソコンの使いこなしという面では分からないことばかりである。

 最近は、パソコン同好会に参加して、写真を中心とした勉強を始めた。本を読んだだけではだめで、直接専門家に手を取って教わる方がよかった。今にして思えば、早い時期からパソコンについて本格的に勉強しておけばよかったと反省している。

 この頃は、手放せないパソコンがボケ防止の一つにも役立ち活用の内容も広がった。パソコンがあることによって、80歳にして毎日が忙しくなり生活が充実してきたことは確かである。

 文明の利器をどのように使いこなせるかによって、いろないろなことができるようにもなった。このブログもその一つでもある。物事には両面があるが、良い面に転嫁する知恵を人間は持ち合わせている。毎日の生活の中に有意義に生かしていきたいと思うが、何歳までパソコンに向かう意欲があるのかと自問することがある。