昭和の航空自衛隊の思い出(187) 昭和も平成も変わらない自衛官(4)

1.「第13回国民の自衛官」の表彰 

 昭和の時代より平成の時代は、国際の政治・経済・軍事・社会の状況変化が急激である。それに対応して自衛隊の部隊・自衛官の任務・内容・行動が飛躍的に増大化・多様化・複雑化しているが、昭和、平成と時代は変わっても「自衛官」の国家・国民に対する忠誠心、任務に対する使命感、責任感、誠実な勤務態度はいささかも変わりがない。言うなれば、時代は変われども 使命感・責任感、誠実な勤務態度は昭和の自衛官も平成の自衛官も変わりがない。そこが自衛隊のすごさでもある。

 災害派遣や国際貢献などで著しい功績のあった自衛官を顕彰する「第13回国民の自衛官」(フジサンケイグループ主催、産経新聞社主管、防衛省協力)に10人1部隊が選ばれた。

2.国民の自衛官横顔

 産経新聞に掲載される「国民の自衛官横顔」は、素晴らしい記事である。記事内容が表彰される自衛官の横顔を真心をもって真実の姿を伝えたいとしているから読者としては温かみを感じる気持ちになる。こうした記事を通じて国民の多くの皆様に自衛隊の様々な任務と勤務の実態、自衛官の生きざまを知ってもらいたいと思う。

 自衛官は、ごく普通の人間である。普通の父親であり、母親である。普通の青年男女であり、市民である。OBの一人としては、多くのことを現職時代に経験してきたので、横顔の記事を読みながら行間に現れない部分が読み取れるだけに「国民の自衛官」顕彰制度が更に発展してもらいたい。

 

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《 海上自衛隊潜水艦隊司令部における 先任伍長として活躍している坪内祐二准海尉、陸海空とも名称は異なるが、幹部と曹士との橋渡し的役割と位置づけが確立された。自衛隊部隊の任務遂行能力が高い理由がここにある。》

 

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《 航空救難隊の鈴木真一准空尉、「他人を生かすためにわれも生きる」を合言葉に、陸海救難の「最後のとりで」と任務優先で生きてきた男の姿がある。厳しい任務をやり遂げたからこそ、後輩の指導も適時適切なものとなる。わが国の自衛隊・曹は、世界の列国の軍隊・下士官に負けない資質能力を有する集団であることを誇ってよいであろう。》

3.「第13回国民の自衛官表彰式」の記事・「努力積み重ねた成果」
 

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《 産経新聞記事 》