神原町花の会・花美原会 (155 ) 台風18号とコスモス畑に学ぶもの

1.台風一過と植物の世界

 台風18号は浜松地方に上陸かと思っていたら愛知県知多半島に上陸して北上した。それにしても長雨と台風による影響で浜松地方は強風と豪雨で各所の冠水、河川があふれる寸前で避難勧告、避難指示と広域にわたり被害が発生した。

   自然の猛威には勝てない。台風の影響による強風と強雨にたたかれ神原町花の会の管理する花畑のコスモスとヒマワリは見る影もないくらいになった。コスモスは花びらが飛んでしまい、ほんの少しあるだけとなってしまった。それにしても自然はよくしたものでその他の背丈の低い花木は平然としていて被害はそれほどでもない。強風に対しては背の高いものはたたかれ低いものは生き延びていくのも植物界の哲理である。

2.コスモスの復元力を待つ 

 今後の対応処置としては、ヒマワリはそのままにして種を採集し、次年度分に活用することにする。コスモスはそのまま倒れた状態にしておけば10日もたてばそこから立ち上がり再び花を咲かせ、花摘みができるようになるであろう。

 これを機会に、コスモス畑1,000㎥の全域は解放することにする。整然とした通路は花木が倒れてしまったが、そのままにして自然界の摂理に従うことにしている。過去何回も台風の被害は経験してきたのでその経験を生かすことにしている。自然に逆らわず自然界・植物の回復力・復元力に任せるのが一番だからである。

3.コスモスの生き延びる力

 コスモスは台風の強風と大雨にたたられて、見事なまでに花びら散り一輪の花も見えないくらい無残な姿になったが、10日もたてばそこから真っすぐに立ち上がり再び花を咲かせる復元力がある。厳しい自然環境に生き延びようとするコスモスの様子は、人間に大きな感動と示唆をあたえてくれるであろう。

 美しい花だけを眺めるだけではなく、どんな苦境にも耐えて立ち上がる様子をコスモスの回復する姿を通じて学ぶこともできる。コスモス畑には自然界が教えてくれる宝物のようなものがあることを多くの方が気付くに違いない。コスモス畑はダメになったのではなく新たなる花畑に変身するのだと思えば見ごたえがあるであろう。

4.強風対処と花木の耐久力

 花畑の場合は、ア-チ、看板等は過去の経験・教訓から強固なものにしたので、特に問題なかった。花木そのものは事前に補強することは面積的に不可能であり、植物自身の耐えうる力に期待する以外になさそうだ。その辺は割り切りであろう。自然界に生きる植物の耐久力を素直に受け入れたい。無情ではあるが過保護は自然界には無用ではなかろうか。 

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 《 9月9日午後、コスモスは台風の強風と大雨にたたられて花びら散り一輪の花も見えないくらい無残な姿になったが、10日もたてばそこから立ち上がり再び花を咲かせる復元力がある。厳しい自然環境に生き延びようとするコスモスの様子は、人間に大きな感動と示唆をあたえてくれるであろう。こうした観点からもそのままにして再び花摘みができる日を待ちたい。》