昭和の航空自衛隊の思い出(170 ) 新任地第一夜は水害に出合う

    昭和48年7月、指揮幕僚課程を卒業して、初度の配置先は西部航空方面隊司令部勤務となり、大野城市筒井にある官舎に到着した。住民登録もし、その日のうちに引っ越し荷物を運びこんで第一夜を迎えた。その夜は集中豪雨に見舞われ、近くの河川が増水で氾濫し、官舎の玄関も少し床下浸水する状況であった。

 その後、この災害の見舞金として、市から千円をいただいたことがある。到着したばかりで、周囲の状況を掌握していない最中のことで、各地を転勤した中で「災害見舞金」をいただいたのは最初にして最後であった。

 車の故障で、「博多のもんじゃけん」さんに助けられ、更に災害見舞金までいただくことになった。街の人たちだけではなくて人情豊かな土地柄は官舎内でも同じであった。また、春日基地周辺は、博多の街を中心に山あり海ありお祭りありで住みよい土地であった。