シニアクラブ(45)   地域の神原会館とシニアの分担

 毎月第2日曜日の朝は、浜松市西区神原町の神原会館の清掃日だ。平成8年の開館以来婦人会が毎月清掃を担当してきたが、昨年度からシニアクラブもお手伝いすることになった。

 高齢化が進む今日、どうして私たち年寄りが今更、会館清掃のお手伝いをするの!けがをしたらどうするの!といった意見もあったが、一年実行してみて定着してきた。

 シニアクラブは毎月、会館を無料で自由に使用させていただいている。この会館の維持管理に関する電気・ガス・冷暖房などの経費は自治会経費から支出されている。言うなれば地域の皆さんの協力支援のお陰で利用させてもらっているわけである。

 自分の住む町の事柄で出来る範囲で協力支援の仲間に入ることは、地域社会の充実発展につながり良い試みであるように考える。どちらかというと高齢者だからという一種の甘えが一般的に社会に蔓延しつつある中での新しい方向ではなかろうか。

 高齢者の心身の健康管理面からも、地域社会に出来る範囲で協力することはプラスになることこそあれマイナスになることはないであろう。

 一年間やってみて、婦人会との共同作業なので、同じ仕事を一緒にやると年齢差は争えずきついこともあるので、仕事のすみわけをすることにした。女性組は玄関部門の下足棚の拭き掃除、スリッパの清潔などである。男性組は外回りの窓ガラスの清掃である。このやり方は定着してきたようだ。

 会館に集まって一つの役割を果たす、無理をせず一年に1回だけ参加してもらうことにしている。会長・副会長・会計の3役だけは毎回参加することになるが、その気になれば日常的な事柄の一つとなってくる。これもよきことかなである。

 どこの会館にも負けない丁寧な維持管理が、会館を利用する人々の心に愛護心を生み、会館をみんなで管理しているのだという気持ちが地域のよき財産であるように思える。

 他所から見えた方が、異口同音に「この会館は何時頃できたの?」「この会館はどうしてこんなにきれいなの!」と質問がかえてくる。ここに地域の秘めたる発展性があるように感じられる。 

 

 

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《 浜松市西区神原町の神原会館 》