浜ちゃん日記  お客を楽しませる旅

⒈  楽しさと満足感がある旅

   毎年、鈴木富久氏がまとめ役の「鶴亀会」に入れてもらって、地元浜松の遠州鉄道のバンビツア-をわが団体専用で利用している。

   何といっとても、この旅は気楽なのとお客主体で融通がきくのがよい。一つの団体にまとまって、同じ仲間、グループといった所が良い面にプラスしているようだ。観光バスに乗っている時間が長いと、それがよくわかる。

   単なるツア-であると、幾つもの集合体であること、旅行に参加する動機や寄せる思いが人ざまであること、たまのバス旅行だからと車中ではしゃぎたい人、盛り上がるのが好きな人、反対に、静かに過ごしたい人などさまざまである。多様化した価値観の異なる集合体が一緒に旅をしていると考えてよい。

   そうなると車中は公約数的な制約の多い特色のない平凡な旅行となってくるのはやむを得ないであろう。いつの時代からか、よくはやった車中のカラオケもなった。騒音に聞こえる人から見たらあたりまえといえるであろう。

   歳をとるにつれて、バス旅行は先ず融通性と同じ年齢層との旅行を重視するようになった。トイレであっても、いつでもできるという融通性や安心感が旅の快適さを倍加するからである。その上、年齢層に合ったガイドさんがつくといい旅をしたと楽しさと満足感が生まれるものだ。

2.  新しい発見と感動を探す自分が主役の旅

 バス旅行は 、目的地の観光等と車中の旅から成り立っている。毎回感じていることであるが、バス旅行は、この両面をどのように活用するかによって隋分変わってくるものだ。

   自分が主体性・主役の部分と他から楽しませてもらっている部分である。こうしてみると、意外に車中の楽しさが満足感につながっているように感じている。それを生み出す主役はバスガイドさんの手腕に負うところが大きい。

 私の場合は、絵葉書的な風景より誰もカメラに撮っていないところがないかと考えながら見ているせいか、各地の風景、ホテル旅館、食事などどこに行ってもよほどのことがないと、驚きや感動が薄れてきつつある。テレビの映像などで日常的に各地の風景が目に触れるようになったせいもある。また、大体のところは何回も訪れたところが多いのかもしれない。

   しかし、感動がないわけではない。定番化したものでも自分の旅の目的をしつかり持って参加すると意外なところに感動があるものである。全ての五感を働かせて、自分が主役になって感動を探す旅が良い。何回訪れた場所や風景であっても見方・視点を変えると新たな発見があり、年・歳とともに感じ方が変わってくる。

3.  乗客を楽しませるガイドさんの役割

 一番、バス旅行で驚きや感動があるのはバスガイドさんが「お客さんを楽しませる」役割を一生懸命果たしているのに出合った時である。

    若い人の旅行はともかく、シニア主体の旅行となると、「旅を楽しませてくれる演出者となるバスガイド」さんに恵まれるかどうかで満足度が大きく左右される。実に「バスガイドさんの役割」が大きいものだと感ずる。毎年参加している鶴亀会の旅行の楽しさのポイントはここにあったのだ。そのようなガイドさんをあらかじめ指名して付けていることにある。

 シニアの旅行で、それなりの経験のあるガイドさんは、お客様を楽しませるコツとノウハウを持っているものだ。若い時からの精進、苦労と経験が自然に出てくるのであろう。まさにプロの仕事をしているといえる。

 今回の日帰り箱根神社初詣のバス旅行は、バスガイドさんは存分に旅を楽しくさせてくれた。実に素晴らしい説明、話題、歌や物語浪曲ありで楽しさが強く印象に残った。鈴木さんの献身的な働きもある。ありがとう。 

 

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 《 箱根神社に初詣し家内安全・健康を祈願した。秀峰富士山の眺めを堪能した。何といっても、経験豊富なバスガイドさんの素晴らしい物語浪曲、歌に心地よく耳を傾けた。車中に旅の楽しさがあるとバス旅行の醍醐味が生まれるものだ。》