昭和の陸上自衛隊の思い出(9 ) 「徒然の記」 認識番号付与

陸上自衛隊の思い出・「徒然の記」

 この記は、昭和54年11月浜松基地にある飛行教育集団司令部人事第1班長(自衛官人事担当)(現航空教育集団司令部)として勤務した、2 佐・44歳の頃、浜松医療センタ-に短期間、検査入院した折に「徒然の記 」として、24年前の昭和30年陸上自衛隊に入隊し教育訓練を受けたころを回想したものである。

*現在から当時を見てどうであったのか所感と説明を【  】に加えることにした。

 

12.    認識番号の付与

 正式に陸上自衛官に任命され、服務の宣誓をした後、認識番号GOOOOOOを付与された。これは一連番号であり、この数字が逆に入隊の順番である。

 軍隊において、認識番号は個人の身分を証明する番号で戦時においては重要な意味をもつものである。

 認識番号が付与されると、わが班長は、新隊員に対し、「OO2士の認番は?」と質問し、何回でも練習させたものである。

 中には自分の認識番号を忘れたり、間違えてデタラメな数字を言うものがおり、反復練習して徹底的にたたきこむものである。

 

【  認識番号については、すでに「2014.08.28 昭和の航空自衛隊の思い出(15)・ 自衛官としての自覚と宣誓等・4認識番号の付与」で詳しく記したので省略する。私の陸上自衛隊入隊時は20万番台でGに次いで6桁の数字であった。この認識番号は自衛官として、現職にある間は重要な番号であったが、退官後は自己の在隊を記念する番号となっている。私は陸上と航空の2つの認識番号を付与されたことを誇りに思っている。自分の心の中に秘めた勲章のようなものだ。今でも二つの番号は正確に憶えており、高齢になるにつれて、いつまでスラスラと言えるか、いろいろな面で自分自身のボケ具合の一つのチェックの目安・尺度として活用し重宝にしている。】