神原町花の会・花美原会(106) 花摘みに寄せる心

1.   本当に花摘みしていいんですか?

    今年のコスモス花摘みも終わりが近づいた。浜松市西区神原町花の会が管理する花畑では,毎年、春と夏〜秋の2回基幹花(ポピ-、コスモス)を咲かせ無料で花摘み体験を行なっている。何故だろうと不思議がられ,大抵の方が「本当に摘んでよいですか」と念を押されることもある。

 花畑には、はさみが用意されその時期になったら掲示される。花摘みの開始時期は新聞等で報道されるので、どちらかを見て訪れる方が多い。常連の方は花を摘んだら水を用意して用具一式携行される方もあり、感心することもある。

 

2.花を最大限楽しんでもらう

 花畑で花摘みができるようにしたのは、8年前に花いっぱい活動を始めた当初からであった。その発想の原点は、「花を通じて明るい街づくりにつなげたい」との思いを更に拡大・発展できないかということであった。現地の花畑で花風景を眺め楽しんだ後は、花摘みをして一輪挿し等にして開花を更に楽しんでいただこうとういう考え方であった。

 ただ単に美しい花を眺めるだけではなく、花の話題を持ち帰り花活動の目的につなげられないかということであった。人は自分で選び摘んだ花は大事にするものです。家族だんらんの話題を提供してくれます。家族・隣近所・職場における絆が増せば地域は明るくなってまいります。

 花畑の花摘みを可能にしている背景には、

❶花畑の広さが1,000㎡あり、花が摘まれてもそれほ大きなど影響はない。(花壇の場合は、花を摘まれてしまうと後が続かないので禁止。)

❷花摘みを区域限定しての逐次開放か、全面開放かどちらかを全般状況から判断して開放要領を決め、花摘みと花畑の維持を両立するように努めている。

❸花摘みは花数の減少の反面、花木に適当な刺激を与え活性化を促している。

❹花区域が花畑と花壇から構成しており、花壇は花摘み対象外としている。花壇では四季折々の常に咲かせ、補完する関係にあり、両者を維持するよう努めている。

❺ 最終段階では、手作業で花畑の花木を抜き、一か所に集積し堆肥化するよう処理することから 、最後の最後まで大いに花摘みしていただいくことにしている。

 

3.  いい時もあれば悪い時もある

 今年も新聞等報道 により,浜松市西区神原町花の会(花美原会)の管理するコスモス畑の花摘みは多くの方に訪れていただいた。新聞等の報道の威力に驚くばかりでした。     

 今年のコスモスの特色は、背丈だけ伸びて花の開花が遅く、かつ高さにバラツキか出てきたことです。幹の方だけがしっかりしたものになり過ぎたようだ。 

   背丈に高低があると一面の色の鮮やかさがないように見える。今夏の全国的な異常気象、自然環境の影響であろうか。

    全体的にはパッとしなかったが、個々の花自体は今までと変わりなかった。又つぼみのふくらみなども良かったように思われる。10月に入れば花木の整理に取り掛かるが、まだまだ花摘みをして家庭で楽しんでいただけるのではないかと思う。

最後まで、命あるコスモスを十二分に活かしてやりたい。

  

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《 コスモス畑は最終段階に入った。観て楽しむのではなく、つぼみを付けたコスモスを摘んで一輪挿しで開花を楽しむことはできる。》

 

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《 健康広場に試行的にキバナコスモスを一部に咲かせてみた。かなり広いが柵沿いに来年はキバナコスモスを咲かせてみたい。 》