浜ちゃん日記   地縁社会への仲間入り

1.その土地に惚れよ

 昨日6月22日(日)、小雨の中、浜松市西区神ケ谷町洞雲寺の清掃に出かけた。毎年2回はお寺の清掃活動が行われる。清掃場所が四か所あり、広いので地区別に担当し、ロ-テ- ションしている。今回は馬頭観音のある地域を行った。

 現職時代は自衛官の転勤族の一人として、全国の主要な航空基地に勤務するにあたって、「三惚れ」・仕事に惚れよ、土地に惚れよ、妻に惚れよを座右の銘としてきたものである。

   平成2年4月航空自衛隊を定年退官し、家内の生まれた地区に自宅を建設した。浜松を永住の地とし骨をうずめると決めたからには、その土地に馴染みそれなりの努力をしてみようと考えた。現職時代のことは地縁社会に入るにあたっては全く関係ないことであろう。地域社会に新入りするには、過去はきっぱりと区切りをつけて将来に向かって進んでいくことであると思った。

 

2.仲間入りの積極的な努力

 そこで、近くの洞雲寺の檀家にも入れてもらい、住職から指名されてお寺の世話人を3年間やらせていたただいた。その後、地域の自治会の役員、自治会長、次いでシニアクラブの会長などいろいろとやらせていた頂いたお陰で、ようやく地域の人となったといえそうだ。

 古い歴史のある地域であればあるほど地縁・血縁のつながりが強いだけに、その土地に馴染み同化するには、ややこしいことは抜きにして、お寺さん、お宮さんの世話人をしたり、自治会の役員、各種団体の役員、若ければPTAの役員、クラブへの加入と活動など積極的にその中に入っていくことが一番良い。

 地域になじんでくるとそうした機会は必ずやってくるものだ。そのチャンスを自ら放棄し避けていることを見聞すと残念な気がする。こうして自らの努力で築いていけばその土地の良さが分かり「土地に惚れる」ことになる。愛町心もここから生まれる。自分の住む町をさらに良くしたいという気持ちになる。そこに住むことが一層楽しくなってくる。

 

3.郷に入れば郷に従え

 檀家にとってお寺の行事、わけても清掃奉仕は総じて参加率は100%である。檀家であるから当然といえば当然であるが、この地域社会の特性であろうか、この種の作業は老若男女を問わない。決められた時間に確実に集合参加するから大したものだ。

 除草作業は、小雨の降る中で実施したが、朝8時から1時間であった。合羽を着ての作業だから大汗をかいた。本当に生真面目でみんな一生懸命に作業した。住職も先頭に立って作業指揮し効率的であった。

 こうした作業に参加することによってお寺を支える気持ちを確かなものにしていくのであろうか。先祖代々の墓を守る気持ちは、意外にこうした奉仕作業で受け継がれているのかもしれない。お金で処理するのではなく、世話役がいて、皆が奉仕していく体制は昔からのしきたりであろう。「郷に入れば郷に従え」とはまさしく至言である。

 底に流れるものは、特定の宗教・宗派といったものはなく、やらねばならない共同作業は積極的にやり遂げようとする良風であるように感じた。人間ゆくゆくはお世話になるところでもある。

 

 お寺さんの清掃奉仕

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