がんの闘い(46) 最終回のBCG注入

1.  たどり着いた一里塚

    昨日6月18日、6回目のBCG膀胱内注入を行った。今回は最終回のBCG注入であった。

    矢張り気分は、越えなければならない一里塚にたどり着いたというところである。がんとの闘いではまだまだ長い道程であろう。ほんの一里塚にたどり着いたところである。

     それたにしても普通に生活し、自分のやりたいこと、やらればならないことをやれる毎日を送っているのだから、周囲も「元気そうなのに、なんであの人ががん?」と首を傾げるのも無理はない。それができるから今の生活は最高といえるかもしれない。 

    自分の心の中には、「 これしきことでくたばってなるものか」という反抗精神のようなものが人一倍強いものがあるようだ。特別に気負うこともなくやっているが、やるべきことがありすぎて毎日が結構忙しい。

 がんという病に負けて、人生終わりのようにしょぼくれているより、老兵たりといえども老兵らしくはつらつとした人生を送りたいと思っている。良く現職時代に「男の本懐」と感じ、自衛官として日本の国の守りを誇りとして生活してきた頃と同じように、出来る範囲で地域のことに少しでも役立てばとささやかな努力を続けている。 

 

2.  ガン再発予防策

    平成24年9月頃たった1回血尿が出たきりで痛みもなかったが、大事をとってかかり付け医で結石かと治療を受けたがどうもおかしいと大学病院を紹介された。初診日諸検査の結果、がんの疑いが診断され入院しての精密検査を受けることとなった。

    同年12月病院に入院検査結果左腎盂がんと診断され、25年3月左腎盂尿管切除術を受けた。その後,膀胱鏡にて検査した結果、膀胱内にがん再発が認められ、25年10月第1回の経道的膀胱腫瘍切除術を受けた。

    その後、定期の膀胱鏡検査の結果再発が認められ、26年4月第2回目の経道的膀胱腫瘍切除術を受けた。表在性膀胱がんであり、2回の再発から今後の再発予防として今回の膀胱内BCG注入療法に至ったものである。

 

3. 最終回の反応

   BCG注入後の反応は 毎回同じであるが、12時間程度は頻尿、尿意切迫感があった。とにかく横になって休むことにした。これを通り過ぎると、身体全体が台風一過の如く晴天となるから不思議だ。時間が経過すると普通の状態に回復して行くのが自分の身体の中でよく分かり、人間の身体の仕組みの神秘さに驚くばかりだ。

 今までの経験則から、まずはゆっくりと休むことが最良の方策であることを学んだので、早めに就寝していたら朝方2時ごろにはすっきりと普通になり、 今朝は元気が出てきた。BCG注入による副作用は、当然のことながら自分の体力気力が大きく影響しており、個人差があることがよく分かった。

 BCG膀胱内注入療法は、非常によく効く治療法と言われている。治療時頂いたパンフレットによると、BCGは結核予防ワクチンのBCGと同じて、ウシ型の結核菌を弱毒化したものであること、この生きたBCGを膀胱内に注入すると、BCGは腫瘍部位に付着し、細胞内に取り込まれる。すると生体はBCGを異物とみなし免疫応答が起きる。この免疫応答が癌細胞を攻撃し破壊、死滅させるといわれてい。その一方、BCGに対する免疫反応が多くの患者に発熱、膀胱刺激症状として現れる。この反応はBCG効果の現われでもあるが、症状がひどい場合は治療が必要となるとされている。

 

4. 次は膀胱鏡検査

  患者の立場としては、あれやこれやと情報が氾濫していると右往左往することもあるかもしれないが、私は迷わず自分の知見もいれて、現代医学の治療法にしたがって前に進むことにしている。後は天命に委ねるばかりである。

 多くの人ががんを患っているが、がんの部位、程度によっておかれている状況は千差万別であろう。治療法もありとあらゆる方法が取り入れられている。現代医学の進歩はすざましい。初期段階であれば必ず克服できる時代となってきた。

 次は、しばらくしたら膀胱鏡、尿細胞診、画像診断などの検査が待っている。それまでは日数もあるので、やりたいこと、やるべきことをやりながら明るく過ごしたいと思っている。