浜ちゃん日記   今日は今日のためにある

1.   今日は今日のためにある

    「今日やるべきことは今日のうちにやっておく」これは現役時代からの信念である。さりとて年金暮しで馬齢を重ねると、それほどの「鉄人」ではないから悩ましいところでもある。

   その信念が揺らぎそうなときは、喝を入れている。また、「明日は明日のためにある」ものだと思っている。誰にも明日のことは明日にならないと分からない。    

    自分のこと、家族のこと、周りのこと、何が起きるかわからないものだ。

    現役を引退したからと言って、人生を引退したわけではない。どれだけ今日やりたいこと、やらねばならないことがあるかどうかで毎日の生活が変わって来る。

    私の場合、手帳に空白のところは見当たらない。  大抵の場合、明日の予定は決まっている。今日のことは今日中にやっておき、持ち越さないように心掛けていると、意外に精神的な心の余裕もできて、突発的な事が起きても的確に対処できるものである。

    昨日は、シニアクラブと花の会の二つの会報を編集・印刷・配付とシニアクラブのクラブ活動で、結構忙しく過ごした。

   今日のやるべきことをやってのんびりテレビでも観て過ごすかと思つていたところへ、夕方になって、家内の98歳の母親の容態が急変し危篤状態になったとの知らせを受けて病院へ見舞わった。

 

 2.98歳の母が天寿を全う

 残念ながら今朝98歳の天寿を全うして旅立った。人の最後はあっという間ではかないものであるが、昨夜も誤嚥性の肺炎と戦う母を看取り思った。よくぞ頑張ったと思った。最後は安らかな顔であった。

   ここのところ、母親の全身的な衰えを感じいたので一日おきぐらいに病床の母を家内と見回ってきた。間もなく満99歳を迎えようとしていた矢先である。

    私の父が83歳、母が82歳で逝ったことを考えると、驚異的な生命力である。出来れば百歳まで長寿を全うして欲しいと願った。

   最高齢となると、ちよっとしたことで体調が急変する。3週間くらい前までは、会話もでき、名前も呼んでもらえたのに急激な変化に驚いている。

    ここのところ数日前から誤嚥性の肺炎にかかり厳しい状況が続いていた。苦しそうに呼吸をしている姿に家内ととも涙した。ここまで来ると、天命と受け止めるしかない。よくぞ長寿を全うしたと誉めてあげたい。人間の命の尊さを心に刻み込んだ一日であった。