1.第4回目のBCG注入
昨日 5月28日午前、第4回目のBCG膀胱内注入を行った。当日の注入後から12時間程度は、BCG反応で泌尿器全体が活発に活動していることを感じる。
尿意の切迫感や僅かな体全体のだるさがあるが、時間が経てば自然に抜けて行くのがよく分かる。今朝は全く普通の状態になった。
BCG注入による反応は、個人の体質によってかなり差があるようで、いつぱ一絡げで受け止めることはできないように思う。
経験を積んできたので、注入前後も要領よく円滑 に対応が進んだ。BCG注入もあっという間に終わってしまった。あと2回注入を予定している。どのように成果が現れるか再発防止に期待している。
2.痛みがない生活
最近、いろいろな面で、QOL(生活の質)とADL(日常生活動作)が話題になることがある。
がんの場合、日常生活のクオリティ・質を左右するものは、痛みであろう。特に末期がんの場合、激痛で苦しむ事例は広く知られている。
がんとの闘いは、病状の進度によって、身体の中を走る激痛の有無・程度・持続時間等によって生活の質が全く異なってくる。
病気・怪我をすると 痛みに耐える辛さは、大抵の人が経験のあるところである。
これらは、多くの場合、その痛みを鎮痛剤等によって和らげているのではなかろうか。
見聞するところ、がんとの闘いは痛みとの闘いであるとも言える。
幸い、腎盂がん、膀胱がんについては、進んでしまった深刻な状態ではなく、初期段階の対処で、今までの治療の経過において特別の苦痛はなかった。
こうしてみると現在まで、膀胱がんとの闘いにおいて、普通に生活できることは幸いである。その中で痛みがないことが生活の質を普通に維持できる大きな要素であると言えよう。
今回の一連の予防療法がどれだけ成果を上げられるかにかかっているが、 今後の推移を見守るのみである。ただ、痛みがない分だけややもすると、過信したり油断することになるので、心して過ごすことにしている。