隊友会活動(12)  特色のある浜松支部活動

7.一人一役運動

 一人一役運動の意義

 静岡県隊友会浜松支部は、平成4年度から隊友が在隊間に培った実力を発揮し、地域社会に貢献しようと「一人一役運動」を展開してきた。

    これは、地域社会にどっしりと根を張って、自治会、各種団体、スポ-ツの役員・リ-ダ-等として積極的に活躍し、地域社会に貢献する、尊敬される隊友一人一人が存在することによって、OBの社会的評価を高め、隊友会の存在を周知させ、「自衛隊と国民との架け橋」としての役割を果たすことに繋げようとするものである。

    隊友個人を対象とした「一人一役運動」は、隊友会の組織的社会活動と両輪をなすものであるとの考えによるものである。

 

❷ 一人一役運動 の成果

 「一人一役運動」は、全国どの支部でも同様であるが、一人一役どころではなく、一人何役もこなす状況で、その成果は着実に結実しつつある。静岡県会議員・浜松市会議員等の政治の分野をはじめ、浜松市連合自治会長・地区自治会連合会長・各町自治会長、家裁調停員、児童民生委員、各種ボランティア団体の代表、ポランティアガイド或いはスポ-ツ団体の理事長・指導員、地域の神社総代等多士済々、各分野での奉仕を積極的に行い、地域社会から高い評価と信任を受けている。

 

 信頼と抜群の能力発揮

 自衛隊在隊間培った体力気力・知識・経験もさることながら奉仕の精神、真面目・情熱・意欲、企画・文書作成力、調整力、実行力に優れている点があげられる。

 多くの隊友が最初は地域の普通の係程度の役柄を担うヶ-スから始まって、短期間で、目を見張るような成果を上げ、周囲の信頼を得て推挙されて逐次上位の役柄についているのが特徴である。

 自衛隊出身者が総べてそうだとは言えないが、特に、隊友会に入会している隊友は、手抜きをしたりしないで真面目にやり抜く、いとも簡単に企画・計画を作る、実行力と実員指揮に優れているといったことの積み重ねによって周囲から多大の信任を得ているようである。

 共通して言えることは、在隊間の階級・地位・職務にかかわりなく、地域社会で一人一役以上をこなしていることは特記すべきことであろう。

 

❹  最近のトビックニュースから

    隊友の「一人一役運動」の成果を  紹介したら切りがないくらいであるが、最近の浜松地域の新聞報道から紹介しよう。

    元副支部長  竹下益雄 氏の活動である。20年ほど前、当時誰も発想しなかった記念植樹の運動を提唱し実行したことがあるユニークなアイディアマンである。

  竹下氏は、 私が隊友会浜松支部長在任間、副支部長として一緒に活動した仲間であるが、1年ほど前に「蛍を子供に見せたい」との構想を聞いていたが、着々と準備して実行した活動に驚いたものである。その着想力と実行力たるや敬服するばかりである。 

    こうした浜松支部の「一人一役運動」の活動は、地味で息の長い継続したものであり、多くの隊友が地域で黙々と活動していることは特記すべきことてあろう。

 

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《 中日新聞記事・平成26年4月2日 》

 

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《 静岡新聞記事・平成26年4月2日 》