隊友会活動(10)特色のある浜松支部活動 

2.特別会員の存在

 隊友会は、公益法人として活動している。支部の実勢会員構成は、自衛隊OB・OGの正会員約650名と活動の趣旨に賛同する特別会員約40名から成り立っている。隊友会は開かれた組織であり、自衛隊と市民との懸け橋となることを目的としている。

 昭和末~平成初期の当時、全国的にも第一線の支部で特別会員が一般会員と一緒になって活動するところは珍しいことであった。

    これは元支部長桑原善明氏の将来を見通した卓見であり、元支部長若杉幸助氏、現支部長有田高明氏の努力により、役員への登用が実行され、公益法人として一層充実してきた。

 特別会員は、地元選出の国会議員、県会議員、市会議員から会社社長、一般主婦に至るまで幅広い。

    特別会員20年以上の方も存在し、特色のある支部である。過去、副支部長として活躍した服部泉氏あり、現在、理事に阿部富治氏が活躍している。

 この背景には、支部創設以来、全国的にも地元・市民と共存共栄してきた航空自衛隊の教育メッカである浜松基地の存在という大きな基盤があったこともあるであろう。

    今後も特別会員の増加は、公益法人としての役割からも一層求められる。

 

3.女性役員と会員増加

 どの組織でも、女性の参加した組織は強い。浜松支部も同様である。    

     他の支部に比較したら圧倒的に女性会員は多く胸を張ることができるが、時代の趨勢と組織全体としてみるとまだまだの感が強い。これからの課題であろう。

 支部長以下役員38名のうち女性役員は8名であり、かなり女性の登用が積極的に行われている。全国的にも最先端をいっていると行っても過言でないであろう。

    女性役員は、副支部長岡村十九子氏を筆頭に、理事として小澤恵美子、神谷みち子、鈴木忍、鈴木羽津子、堀内ミサ子、牧田カツヱ、村上冨美の各氏が活躍している。総会等の司会など裏方担当の小椋靖副支部長と連携し、堀内ミサ子が大活躍した。

    今後の課題は、自衛隊OGの一層の会員入会の促進であろう。

  

4.高率の会費納入と財務

 支部は、支部活動年会費(正会員2,000円、特別会員10,000円)を財務の基盤としており、年度末の納入率は正会員96.2%、特別会員97.4%、合わせて97.6%であった。全国的に見てもこの高納入率は誇るべきことであろう。

 支部を運営し、諸活動を行うには活動資金が必要であり、広い観点から支部活動費の負担について理解と協力をお願いし安定した財務基盤が確立されている。

 一方、支部活動が円滑に行われている背景には、機関紙「隊友」・「隊友はままつ」のボランティアによる手配り約63%により経費の節減等に努めていることなど並々ならぬ工夫が行われていることが挙げられる。