自治会活動(13) 自治会会長・町内会長の勧めとやり甲斐

1.自治会長・町内会長の勧め

    全国どこでも地区単位で自治会・町内会が組織されている。呼び方はいろいろだが、多くは地区住民が会長等役員を選んでいる。

     その位置づけは、地縁団体に認定された自治会・町内会にかかわらず、住民自治と日々の暮らしの安心安全の拠り所である。

    会長等役員の選出方法も様々である。選挙によるもの、選考委員会によるものな多種多様であるが、要は適任の人材をどう選ぶかである。

      特に、自治会長・町内会長の職務と職責は重く、運営方針、舵取り、まちづくりに取り組む考え方、姿勢によって大きく変わってくるものである。

     人は推されて自治会・町内会の役員になれば、平素は適当にやっていると思われる人でも、「見かけによらず」、それこそ人が変わったようにその担当業務に取り組んでいる。     

    実際にその役割に付いて見て、すば抜けた取り組みをし、周囲を驚かせる人もいる。

    地縁社会にあって、自治会・町内会役員になると、周囲から直接毎日評価されていることもあるかもしれないが、総じて真面目にその役割を果たすものである。

    この積み上げが地域社会の円滑な運営に寄与し、連帯感と絆を深めることになってくる。

    自分の人生において、一度は機会があれば、住んでいる町の自治会長・町内会長をやってみると良い。   

    今までにない経験と出会いがあるであろう。自分にどんなことができるか、どこまでできるか問われる職責だからである。やり甲斐のある役割である。多数の町民に推薦されて、まず会長になるには隣保班長、部長等の役柄をこなし、自然な形で就任していくのが望ましい姿であろう。

   

 2.一緒に苦労を共にした神原町自治会役員

    私は平成17年4月から20年3月までの3年間浜松市西区神原町自治会長を経験させていただいた。

     2年間の自治会副会長在任間における準備と助走と言った点から考えて自治会長の在任期間は3年間がちょうどよかったかなあと思っている。長くなるとマンネリと慢心に陥ることだってあり、全力投球でやるべきことをやるにはこれで良かった。  

 私が関わった平成17年度から19年度における神原町自治会の三役と部長の陣容は次のとおりであった。

自治会長濵田喜己

17年度は副会長西田禎是氏、会計堀野充由氏、部長は鈴木富男・青山和由・市村巻雄の各氏

18年度は副会長縣弘氏、会計堀野充由氏、部長は今枝啓一・原田英俊・寺尾久夫の各氏

19年度は副会長縣弘氏、会計山崎義隆氏、部長は池谷敏彦・杉山誠司・吉田恒次の各氏であった。

    様々な職業、経歴、生い立ち、性格、年齢も異なったが、全くこれらに関係なく自治会業務に心を合わせて一緒に協力しあった仲間・同士であった。

    部長は現役が多く仕事上不在の時は家族がその役を果たすなど二人三脚のときもあった。

    毎年こうして自治会・町内会業務が絶えることなく、遂行されているのである。

    行政の文書配布から要望事項の把握・要望書の作成・上申に始まって町内の春秋の一斉清掃、納涼祭、防災訓練等の諸行事の企画・設営・実施、毎週のゴミ集積所の管理運営、街灯・道路の不具合の処理等々ピンからキリまである。

     町内における住民の様々な問題が生じないように、発生したら速やかに解決することが大切で、自治会・町内会役員は隣保班長を含めて相互に連携協力し合って初めて円滑に機能していくものである。

     お互いが、自治会役員という「役が回ってくる」と真面目に果たしている。

     私と一緒に自治会業務に携わった仲間・同士に感謝と賞賛を贈るものである。終生忘れられない思い出でもある。ありがとうございました。