1. なぜアンケート調査か
平成17年4月浜松市西区の神原町自治会長に就任し、「まちづくり構想」を策定するにあたり、同年8月23日まちづくり委員会の設置及び運営要領を制定し、9月まちづくり委員会の設置、委員の委嘱を行い、9月11日まちづくり委員会が発足した。
第1回委員会では今後取り上げるべき項目内容についても、意見提案をお願いした結果、各委員から積極的な意見も出て、今後検討すべき主要な項目内容がそろってきた。
どのようなアプロ-チをするにしても、現在、将来にわたって町民が何を望んでいるのか、どんなことを取り上げて欲しいのかしつかりと把握する必要があった。
なにしろ、神原町まちづくりといっても多くの皆さんには漠然とした雲をつかむような話で、皆目どんなこたとになるのかと不安と期待の交差する中、いよいよ町民の声を吸い上げるアンケート調査が平成17年9月5日から行われるようになった。
私は、まちづくりで取り上げる内容・テーマは、まず全町民を対象とするアンケート調査・「わが町のまちづくりに何を取り上げてもらいたいと望んでいるのか」を調査把握することから始める手法をとることにした。
それは、過去にこの種の調査結果・データがあれば利用も可能であったが、全くなかっ宝である。
2. まちづくりに関する調査方法
神原町誕生以来、初めてのまちづくりに関する大掛かりな活動であることから、最初からあらかじめ特定の取り上げるテーマを決めたりしないことに大きな意義があると考えていた。
したがって、項目別のアンケートではなく、自由に記入してもらうことにした。幅広い意見を求めることにより、逆にどんな内容が多いかを知ることができると期待したからである。
初めての調査であるだけに、「生の町民の声」「整理されていない声」を全部取り上げ、集約するこことに今回のまちづくりの大きな意義があり、最も重視した点であった。
3. まちづくりの意見集約を検討項目に反映
オーソドックスな手法をとることが、急がば回れに繋がることになった。
第2回目の委員会にアンケート調査結果を報告し、検討項目を明確にすることにより調査・研究・討議を本格的に進めることとした。
大変な作業であったが、パソコンの活用により、町民の声、意見を集約整理した。集約作業も進み、予定よりも早く委員会に提供する資料作成が完了した。
委員会の議論の遡上に載せる材料が揃ったのである。
集約された町民の意見・要望・夢を、将来のあるべき姿を描きながら、総合的見地から重要度、必要度、緊急度、将来展望、経費などを勘案して優先度も絞り込みができれば良いと考えた。
4. まちづくり意見集約の重要性
当時、整理分析の作業たるや大変ではあったが、将来に役立つ資料となるものと確信している。
この調査は、町民一人ひとりがどんな思いで過ごしているか、どんかことに苦労してきたが、どんなことを最も望んでいるか、神原町を取り巻く全ての声を集めることができたのである。
アンケート調査は全戸対象てあり、家族で話し合まとめて記入してしてもらうことにした。
無記名ではなく、自治会の部・班・氏名の記入をお願いした。
5. その後のアンケート調査
その後委員会の審議の過程において。専門部会を設けて関係者だけで研究・調査・討議・設立準備会の立ち上げなどの段階で、第2回.、第⒊回とアンケート調査が行われたが、これらは特定の項目に関する調査であっため、かなり具体的な質問項目が設けられ、詳しく回答をいただく内容となった。
細部については、省略する。
《 平成17年9月5日配布された全戸を対象としたアンケ-ト調査用紙、ある方は何枚も公園のデザインまでつけて提出してくださったのには感激した。ある若いお母さんは子供たちの将来のためにと丁寧に提案を書いてくださったのが、昨日のように思える。 》
《 まちづくり委員を対象としたアンケ-ト調査用紙 》