自治会活動(3) 神原町まちづくりの発想

自治会長就任

    平成17年3月の定期総会において、不肖濵田喜己は浜松市西区神原町自治会長に選出され、同年4月第24代神原町自治会長に就任した。

就任にあたって、次のような考え・構想を描いていた。

 

1. まちづくり発想の種を撒く

    わが神原町は、昭和30年に誕生して、丁度50年周年を迎える。町民の総意と英知を結集し、将来を展望しその基盤となる「神原町まちづくり構想」を作りたい。

   「まちづくり」は、「自分たちの発想・考え方で作る。」「町民が主役であることを主軸にする。」、この計画策定に当たっては、神原町の将来を担う若い人たちに多数参画してもらい、その発想・考え方・手法を学んでもらいたい。                         

    まちづくりは一過性のものではなく、将来延々と続くものであり、今種をまけば必ずやいつの日が新しい町の主導者に受け継がれて、より優れたまちづくりにつながって行くであろう。

 

2.  町民主役のまちづくり

    従来、どちらかというと「まちづくり」は、行政がやってくれるものだとの旧来の考え方が根強く残っているのを打破し、自分たちの町は自分たちで作り上げるものだと発想・考え方を前面に打ち出すことであった。 

 その「まちづくり構想」の資料収集・研究討議・立案、実行の各段階を通じてまちづくりを具現化する要領・方策を理解・体験・体得することにより将来発展の基盤を醸成する。

    その点では、神原町誕生50年という節目はまたとない機会であり、50年、100年先を展望し、自分たちの町をどうしたら良いか町民全員が考えることは有意義なことである。

 

3.   将来を展望したまちづくり

    神原町は、浜松市の郊外に位置し比較的長閑な田舎の良さをもっているまちであるが、将来は都市化の波が押し寄せてくるであろう。今のうちに自分たちでできること自治会を中心とした基盤づくりをしておく必要がある。   

    また、浜松市の町の中で一つも「広場のない町」といった今すぐに解決しておくべき課題は平行して対処していかなければならない。

     町民の挙げての総意と決意を示すことが将来の神原町の発展につながつていくものだ。 

 

4.  町民総意の構想づくり体制

 総論は賛成でも、各論になると反対があるのは世の常である。まちづくりなどとんでもない、忙しくしないで欲しい。自治会の役員のなりてがなくなってしまう。

    今まで平穏にやってきたのになに、との意見も聞こえてきた。しかし、いつか、誰かがやらなければならない時代がやってきていたのである。   

    神原町の母体となった神原集落は、昭和23年ごろ52戸であった。これが平成17年においては自治会加入375戸となった。(現在約430戸)

  こうした背景のもとに、まちづくり委員会(70名)の設置、分科会の設置、全町民に対するまちづくりのアンケート調査・分析評価、まとめなど大きく動いて行こうとした寸前、緊急に対処しなければならい事案が発生したのである。

    それは、町内にある4箇所のゴミ集積所の一つの返還問題が突然提起され対応を迫られたが、緊急対処し、問題を円満に解決処理して本題へ入って行った。

 

5.  定期総会で事業計画方針の承認

     まちづくり構想に着手するため、平成17年度の神原町自治会事業計画の作成はあたっては、策案の段階から従来には全くなかった「まちづくり委員会の設置」と「まちづくり構想」の策定を取り入れた計画を総会で承認していただいた。

 

6. まちづくり構想への取り組み

  次回、逐次説明するが、大きな流れは次の通りであった。 

17年度

4  月   自治会運営及び役員業務処理要領の制定

4  月 「神原町の歩み」に関する記録文書・資料収集・聞き取り調査

及び確認調査開始~20年5月

5 月    自治会ニュ-ス創刊号発行

      防災資機材整備計画(5ヵ年)の制定と逐年整備

6月    第2ごみ集積所返還問題の対応(農地転用) ~

7 月     神原町まちづくり委員会の設置発足及び活動(委員長 濵田喜己 委員 約70名)

6つの検討部会を設け 、調査研究・審議 ~18年9月

  ①多目的広場等設置 ②コミュ二ティ ③生活環境   環境保全 ⑤公会堂立替  

⑥安心安全

10月    会員名簿(新様式)の更新整備

11月    第2ごみ集積所整備完成(本体の鉄骨化、駐車区域)

12 月   第2ごみ集積所借用契約締

 

18年度 

4月   自治会規約改正について市長認可

 9月    神原町まちづくり委員会まちづくり計画構想案概成 

11月~12月神原町まちづくり特定項目専門準備会・検討会の設置及び活動

①ふれあい健康農園開設準備会 

②花いっぱい運動・町の花推進会 

③凧揚げ会調査研究・検討会

12月  まちづくり関係団体と 市長認定 、   会員名簿(電話帳)の作成配布

3月25 日 自治会総会 「神原町まちづくり構想」の制定

3月 町の花「つつじ」制定及びつつじ親(100名)による植栽・育成

 つつじ育成会発足、ふれあい健康農園会発足 

 

19年度

 4月1日  浜松市政令指定都市に移行、区制の施行

浜松西地域自治センタ-(浜松西地域協議会)が神久呂市民センターに設置された。

4  月   国等の農地・水・環境保全向上対策に参加、花美原会設立

7月~12月 景観形成共同活動(回数 6回・参加者249名・ マリ-ゴ-ルド、ひまわり、コスモス、菜の花を植栽(7,500㎡)

19.1月 対象農地の同意書問題により事業から撤退

7 月  神原町囃子愛好会発足

9月    健康広場整備事業完了(グランド造成、入口、集中枡、標示板安全柵、防球ネットの設置)

11    会館及びまちづくり基金口座設定(初回 300万円預金)

 

20年度

5月  神原町花の会(花美原会)発足

10月 神原町誕生50周年記念「わが神原町の歩み」発行・配布

 

 25年度

10月 神原公会堂耐震工事竣工