隊友会活動(3) 浜松支部の 功績・感謝を讃える弔辞

1. 隊友会元浜松支部長としての弔辞

    私は、自分の信條として、隊友会浜松支部長在任間に副支部長等として支部長を補佐して下さった諸兄の最後を見送るにあたっては、差し支えなければ弔辞をあげさせていただいている。

      その理由は、

第一に、自衛隊と国民との架け橋を目指す隊友会活動に当たって、私と一緒に役員として苦楽を共にした隊友の名誉を最後のお別れに再確認し、その功績を讃えたいからである。

第二に、自衛隊歴・隊友会歴・年齢からも若輩の支部長を積極的に支えて下さった副支部長等の諸兄の方々に対して、衷心より感謝の言葉を贈りたいということである。

 

2.  隊友会浜松支部役員の構成

    私は、 平成4年5月支部長就任に当たり、役員を老・壮・青から構成したいと考え実行させてもらった。

    役員の構成、登用は、現職時代の階級・陸海空等に関係なく、役員として情熱・意欲をもって活動してもらえるかどうかに着意した。

     幸いに、平成9年3月支部長退任まで、この方針を皆さんの賛同を得て、実現継続することが出来た。

    支部長在任間、一緒に苦楽を共にした副支部長は次の諸氏であった。

鈴木美三氏・新堂政吉氏(故人)・藤井修三氏(故人)・遠藤政雄氏(故人)・竹下益雄氏・

森田延好氏(故人)・若杉幸助氏・吉澤孝平氏である。(そのほかの役員省略)

      

3.   隊友会活動の功績を讃える

    隊友会公益法人の団体として認められ、その活動は、公共性の高いものである。

     その支部活動の中核となる役員はすべて手弁当の奉仕である。

     従って、役員諸氏は支部の組織がための中核、推進役として、同志の仲間意識が強く、喜びを共にし、充実感を味わい、生き甲斐をもって活動した戦友でもあった。

   どの役員 隊友も、かつて隊友会活動に貢献したことに大きな誇りをもって人生を終えた方々である。

    最後のお別れには、せめて隊友会活動で果たした活動に感謝したい。あわせて自衛隊勤務での業績などに触れて披露できれば最高である。

    これからも命ある限り元副支部長等のお別れには弔辞を捧げたい。

 

4. 隊友は名誉を重んじる

    元自衛官たる者にとって、在隊間を含めて名誉が基本である。それは世界各国の軍人共通である。

   任務遂行に当たっては、危険を顧みず自分の生命をかけて任務遂行に当たってきた者に誇れるものは「任務をやり遂げた誇り」「名誉」ではなかろうか。

    弔辞に当たっては、隊友会活動を通じて、その人柄・仕事振り、どんな成果を上げたか、家族も知らないエピソードなどを披露するとご遺族の皆様は悲しみの中にも喜んでくださる。これが逝ってしまわれた諸兄に贈る弔辞である。