こころのふるさと(3)  わが故郷・鳥取県湯梨浜町宇野の「宇野三ツ星盆踊り(1)」

 湯梨浜町指定無形民俗文化財「宇野三ッ星盆踊り」!

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《故郷鳥取の湯梨浜町宇野にも、間もなく8月のお盆がやってくる。平成15年の夏、湯梨浜町宇野区長から盆踊りに帰ってこないかと便りをいただいたことがある。あいにくその年の夏は帰省することが出来なかった。今年も故郷へ帰ることができない。

 日本が大東亜戦争に負けて、軍隊に行っていた若者が復員するや、由緒ある尾崎邸横の安楽寺の境内で集落の老若男女がこぞって盆踊りの輪に加わったことが思い出される。

 安楽寺には、隣の集落からも踊りに自信のあるつわものが多数参加し、境内は人でいっぱいであった。

子どもたちも皆踊りの輪に加わり、私も少学・中学までは踊りに参加した記憶がある。

 踊りのテンポは緩やかで、誰からも親しまれ、子どもでも踊れた。のど自慢の大人が音頭を取り、太鼓に合わせて踊ったことが懐かしい。今でも踊りの輪に入れば見よう真似ようで何とか格好がつきそうな気がする。

 「宇野ミッ星盆踊り」の起源は定かではないが、言い伝えによれば、幕末から明治初年ごろ浄土真宗の仏供養として踊るようになったといわれている。

 戦争のため衰退したり、時代とともに消滅の危機があったが、宇野地区では、昭和46年「宇野ミッ星盆踊り保存会」が結成され、以来保存に努めているとのこと。

 

 地域の人々の町おこしの思いが伝わってくるようだ。昨年義兄水野譲の法要で帰省した折、平成24年4月作成の「宇野三ッ星盆踊りに関する資料」「宇野三ッ星盆踊りのDVD」を姉からもらった。

 故水野譲は、宇野地区の代表として、義兄が永年にわたり町会議員・副議長を務め、宇野区長として地域の振興に誠心誠意尽力していたことを知っているだけに感慨ひとしおであった。地方自治の功労で栄えある叙勲に浴し、皇居宮殿にて夫婦そろって天皇陛下に拝謁したとのことであった。

 同じく「宇野のあゆみ」を中村祐一氏が平成20年1月に編纂発行された著書も姉からいただいた。

 なぜか若い時代から故郷のことには特別の関心を持ってきた。「宇野郷土史」「羽合町史」等々はその都度義兄からいただいた。郷里に関する資料があればなんでも取り寄せた。「浜松・鳥取県人会」や「とっとり友の会」にも入っている。今でも湯梨浜町のホ-ムペ-ジを開くことがある。

ふるさとがいついつまでも発展してほしいと願っている。

 そのようなことから「宇野三ッ星盆踊り」についてその盆踊りの由来・保存会の活動経過・盆踊りの歌詞など綴ることにした。》